HEAT_#7(2015.8.18)
住民の笑顔を守る町を作りたいーーそんな思いからタツヤ(AKIRA)が練り直した再開発プロジェクトの新しいプランを破り捨てた日比野(稲垣吾郎)は、 別のプランでプロジェクトを進めるようタツヤに命じる。日比野は密かに濱田(田中圭)を動かし、会社の利益を最優先するプランを準備させていたのだ。 この計画に異論があるならプロジェクトを濱田に任せると言い放つ日比野に、返す言葉もないタツヤは激しく葛藤する。
一方、幸多市では増え始めた空き家にスプレーで落書きされるトラブルが頻発。 治安の悪化を案じる第十一分団は対策に追われ、咲良(栗山千明)はタツヤにも手助けを頼もうとするが、タツヤは呼び出しに応じない。 そんなある日、住民説明会の開催を告知するポスターが町中に貼られ、ついに大規模な再開発計画が明るみになる。
そんななか、咲良らは再開発を推進するクローバー都市開発の気になるうわさを知る。 もともと住んでいた人々を町から追い出し、住民を丸ごと富裕層に入れ替える強引な手法で莫大な利益を上げている危険な会社だというのだ。 団員たちは真相を確かめようと住民説明会に参加。ところが、クローバー都市開発の担当者として壇上に現れたのは、他ならぬタツヤだった。
タツヤは最新の設備を備えた新しい町の建設計画を発表。だが、入居に厳しい条件があることをほのめかし、町を出て行くよう住民たちをうながす。 騒然となる住民たちは反発の声を挙げるが、すでに星乃市長(国広富之)を味方につけていたタツヤは、行政も了承している決定事項だと一蹴。 別人のように冷酷なその姿が信じられない咲良らは、タツヤに真意を問いただすが、土地を手に入れるために消防団を利用していただけだと冷たく言い放たれ、激しいショックを受ける。
消防団と決別したタツヤはプロジェクトの仕事に没頭。商店街の店を回り、新しいショッピングモールへの法外な出店料を突きつけて次々と立ち退きに追い込んでいく。 しかし、立ち退きに応じた靴店の石沢(菅原大吉)から「君は無理をしている」と指摘され、合田(佐藤隆太)からも「自分にだけは正直でいろ」と釘を刺されたタツヤは動揺を隠しきれない。
翌日、咲良は石沢が店を閉めて町を出ると知り、タツヤに猛然と抗議。大切なものはわかっているはずだと告げ、「タツヤさんは消防団員なんですから」と訴えるが、 タツヤは何も答えず…。そんな折、タツヤは空き家に侵入する不審な少年たちを目撃。思わず後を追い、火遊びをしていた彼らをたしなめるが、 反撃してきた少年のナイフがタツヤの腹に突き刺さり…。