HEAT_#3(2015.7.21)
再開発プロジェクトで濱田(田中圭)を出し抜きたいタツヤ(AKIRA)は、次なる用地取得のターゲットを幸多市内の大型総合病院「幸多病院」に定める。 そんな折、近所では火災発生との通報が相次いでいた。
タツヤは、消防団の活動服のまま幸多病院に潜入。院内の事情にくわしい入院患者の少年・藤井カイト(藤本哉汰)の言葉をヒントに院長に接触し、再開発の交渉にこぎ着ける。
そんなある日、エリ(菜々緒)が気になる話を持ちかけてきた。幸多市長とつながりの深い国会議員の秘書が、金と引き替えに市の再開発計画で便宜を図るよう口を利いてやるというのだ。 最初は、不正献金だと退けるタツヤだったが、病院長に再開発計画への同意を断られ、社長の日比野(稲垣吾郎)に痛烈な言葉を浴びせられて追い詰められ、この申し出を受けることに。
一方、第11分団のメンバーは、消防士にあこがれているカイトの病状を知る。 カイトは、リハビリをしても治る可能性はわずか。リハビリにも身が入らず、「どんなに頑張っても、無理なものは無理」と絶望していた。
そんなカイトを励まそうと、咲良(栗山千明)らは消防士の仕事を体験させるサプライズを計画。 その当日にエリの仲介で議員秘書と会う約束をしていたタツヤは参加を断ると、「アイツに夢だけ見せるのは残酷」と咲良を批難する。
そしてサプライズの当日、病院に向かった第11分団の面々の、手作りの小道具や消防服で小さな消防士になりきり、目を輝かせるカイト。 一方、議員秘書に対面したタツヤを待っていたのは、議員の力に頼らざるをえないタツヤを見下す秘書の辛らつな言葉だった。 「力もないサラリーマンが一人で攻め入って、落とすのは不可能」「どれだけやる気があろうと、無理なものは無理」と言い放つ秘書に、 タツヤは「不可能だと諦めたら、確かに出来ないかもしれませんね」と反旗を翻す。あ然となるエリと秘書を残して席を立つと、幸多消防署へと急ぎ…。
まもなく、病院にはしご車が到着。タツヤが合田(佐藤隆太)に頭を下げて協力を仰ぎ、カイトのために出動させたのだ。 はしごに登るよう促されたカイトはできないと戸惑うが、「諦めたら全部終わりだ。出来ないことなんてないんだよ」とタツヤに励まされ、見事にはしごを登り切る。
自信をつけたカイトはリハビリにも熱心に取り組むように。“諦めないこと”を心に刻んだタツヤも、改良を加えた新たな計画案で、再び病院長との交渉に乗り出す。 だが同じころ、濱田とエリに不穏な動きが…。