HEAT_#1(2015.7.7)
大手不動産会社「クローバー都市開発」にヘッドハンティングされた池上タツヤ(AKIRA)は、社長の日比野仁(稲垣吾郎)からの期待も大きい中、大型都市再開発プロジェクトの準備に奔走していた。 ある日、消防隊の活動に出くわし、隊員の注意を無視して勝手な行動をとったタツヤは、隊長の合田篤志(佐藤隆太)からいさめられてしまう。
そんな折、準備を進めていた再開発候補地をライバルの同僚・濱田直紀(田中圭)に横取りされ、新たな候補地探しを余儀なくされることに。 誰よりも野心が強いタツヤは、立地は申し分ないが住民の反対が強く、地権者との接触さえままならないと社内の誰もが敬遠してきた地方都市・幸多市を候補地に選ぶ。
さっそく偵察に向かったタツヤは、一般市民で構成された「幸多市消防団・第11分団」のリーダー・安住咲良(栗山千明)に出会い、素性を隠して入団しようと決意。 住民と密に関わる消防団員なら、用地取得に必要な地権者たちの個人情報が手に入るともくろんだのだ。
翌日、日比野からは、タツヤと濱田のどちらか、今後2カ月間でより多くの成果を上げた方が推す都市を最終候補地に決めると言い出した。濱田への対抗心に燃えるタツヤは、さっそく「第11分団」に入団。 ところが、そこにいたのは、本業が幼稚園教諭の咲良をはじめ、靴屋の店主・石沢聡(菅原大吉)、主婦の神戸恭子(堀内敬子)、会社員の鳴海雅彦(正名僕蔵)、自動車整備工の等々力修一(鈴木伸之)、大学生の松山航平(吉沢亮)の6人だけ。 第11分団は、とある理由から住民たちの信頼を失っており、深刻な団員不足に悩む弱小集団だったのだ。
入団早々、ペットの捜索にかり出され、うんざりするタツヤ。放水訓練にも身が入らないが、用地取得のため地元の大地主・相良絹江(銀粉蝶)の逃げた愛犬の捜索には張り切り、咲良を不審がらせる。 そんな中、近所の工場での火災が発生。駆けつけたタツヤが真っ先に放水しようとした。すると、それを遮る人物が…。