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『Love Story』
TAKAHIROによる全楽曲解説

3/5にリリースされる、
EXILE TAKAHIROソロ待望の
第二弾Single『Love Story』

その全貌を、EXILE TAKAHIRO本人が徹底紹介!!

Love Story

■歌詞のテーマ

この曲が発売される“3月”という時期が、多くの方々にとってのターニングポイントになる時期なのかなと思い、“始まり”をテーマにして、僕自身の人生観や恋愛観をマッチングさせ歌詞を書いていきました。新生活が始まる4月を前に、新しいことや新しい環境に挑戦するにあたり、不安を抱いている方もいらっしゃるのではないか、と。

また、環境に変わりはなくとも、日々夢を追いかけて頑張っている方もたくさんいらっしゃいますし、皆さんの日常のなかに違和感なく、優しく溶け込んで、背中をそっと押すような世界観を表現しました。

■"始まり"をテーマに表現した理由■

楽曲からインスピレーションを受けた部分が大きいです。
初めてこの曲を聴いたときに、爽やかさのなかにも少し土臭さを感じられるようなギターサウンドにすごく惹かれて。
前作『一千一秒』に収録されている『二日月』を手がけてくださった、COZZiさんに今作を手がけていただいたんですが、COZZiさんの楽曲ということもあって、僕自身もまったく迷いなく、素直に表現できたように思います。僕自身も聴いていてすごく心地がいいですね。自分で言うことではないかもしれないんですけれど、楽曲と歌詞が絶妙なバランスで重なり合っているなと感じています。

『一千一秒』がシリアスな面を持った、ドラマチックで色香漂う大人の雰囲気を持った曲だったぶん、今作は、ロック色は少し増しつつも、気負うことなくリラックスして聴いていただけるよう制作していきました。

Love Story MV Episode

■MVの世界観

“プライベートな一面”をテーマにしています。
日常のなかでも、オフの日を映し出していて、リアルな部分と僕の理想の生活を織り交ぜて制作しました。あるようでなかった、すごく新鮮に感じていただけるMVだと思います。
個人的にも、すごく気に入っていますね。

■"始まり"をテーマに表現した理由

たとえば部屋のシーンでの小物も、僕の私物を取り入れていただいたので、いい意味で撮影という感じがあまりしませんでした。終始、MVを撮っているという感覚がなかったくらい、すごくリラックスしながら、心地よく撮影することができました。
リアルな僕の姿に寄せた作品に仕上がっているような気がします。

MVに出てくる友人役も、本当にプライベートで仲がいい友人。プライベートの友人のほうが、それこそ笑顔ひとつとってもリアルさを表現できるのかなと思って。役者業を始めて、TAKAHIROとしてお芝居をしている姿をお見せするようになったぶん、EXILE TAKAHIROの姿では演じていない面を映し出せたらいいなと思いました。

また、“ロック”という名前のゴールデン・レトリバーも出演してくれているんですが、本当に素晴らしい演技をしてくれました。ほとんど一発OKだったんです。テーブルにボールを持ってくるシーンがあって、おやつを見せながら僕が“ロック”と呼ぶと、トコトコトコトコと駆け寄ってきて、ボールをテーブルにポンって。“本当にすごいなぁ”と、何度も感心させられましたし、とにかくかわいかったですね。

■MVで見せている、久しぶりの鉛筆画■

鉛筆画はすごく久しぶりだったので、描き始める前は、僕自身も描けるかどうかすごく心配でした。描いている途中に、以前描いた愛犬エルの鉛筆画と比べてみたんですけど、意外にも手数が増えていて(笑)。
自分で言うのもなんですが、「あれ!上達してる!!」と思いました(笑)。

MV撮影の前に、ロックの写真を見ながら描いていったんですが、実際にロックに会って、ロックの性格や愛嬌、雰囲気を感じながら描いていきたいなと思ったので、そのときは3分の2くらいまで描いてやめて、残りの3分の1をMV撮影中に、実物のロックと照らし合わせながら仕上げていきました。

■鉛筆画作品制作への感想

鉛筆で何かを描くということが、絵を描くなかでもいちばん自分は好きなんだな、と改めて感じました。
鉛筆でしか出せない味というものがすごくあって、たとえば少しこすってしまっても、それがまた味になったりと、鉛筆画って奥深い。
見た目や表面的な部分をキレイに描こうとするよりも、愛嬌といった表面よりももっと奥深くにある本質を表現していくことが、すごく楽しいです。

■MVの観どころ

大好きな海の近くで大好きな犬とともにリラックスした撮影ができ、ひとつの大切な思い出として、僕の心に刻まれた作品です。
すごくキレイな映像になっていますので、楽曲とともにMVの世界観も楽しんでいただけたら、うれしく思います。

Feelings

■作曲に関して

作曲を手がけたのは、僕にとって初めての経験でした。
とはいえCOZZiさんにいろいろなことを教わりながら作っていったので、COZZiさんと共作のような形ではあるんですけれど、本当にたくさんのことを学び吸収しながら作ることができ、今後のアーティスト人生の糧になる素晴らしい経験になりました。

作品をリリースするときって、どうしてもアウトプットすることに意識が向いてしまうことが多いんですが、この曲ではたくさんインプットすることができたんです。だから、本当に想い入れの強い1曲になりました。A面でリリースしても違和感のないキャッチーなメロディですし、自分で聴いていても心が落ち着くので、すごく気に入っています。

実は、今回初めて自分で演奏したギターの音を録音させていただいたんです。COZZiさんのご自宅のスタジオで教わりながら録音していったんですけれど、とても楽しかった。だから、一から作ったような達成感が本当にあります。
ACE OF SPADESしかり、今まで取り組んできたことを多少なりとも活かすことができたような作品になりました。

■歌詞のイメージ

『Love Story』のテーマが"始まり"だとしたら、この曲のテーマは"夢の途中"のようなイメージ。
夢に対して進んでいくときって、ポジティブな気持ちを持って日々臨みつつも、うまくいくことばかりではないですよね。

目の前に壁が立ちはだかったり、道に迷うことだってある。もしかしたら、目指していた夢が急に変わることもあるかもしれない。
そうやって、うつむいたり心が折れてしまいそうになったとき、やっぱり人はひとりでは決して生きていけない。家族や仲間、恋人でもいいんですが、どれだけ離れていたって自分を思ってくれている人が必ずいて、そうやって相手から思われるからこそ、自分も相手のことを思いやれるというか……。
そういうことをこの曲を聴いて改めて見つめ直し、胸に留めてほしいなと思って。

夢の重さや大きさはもちろん人それぞれ異なりますし、同じ夢を目指す同志ではないにしても、尊重し、思い合える大切な人との心のつながりを感じて力に変え、前に進んでいってほしいという願いを歌詞に込めました。メッセージ性が強い歌詞もポジティブな歌詞も、とても素敵な歌詞ではあるけれど、きっと人によってはそのメッセージを受け入れられない時期もあると思ったんです。逆に僕は、そういう受け入れられない時期に『Feelings』を聴きたくなるような……、そんな曲にこの曲が育ってほしい。

夢に向かうとき、目の前のたくさんの課題に取り組まなければいけなかったり、壁を乗り越えなければいけないのにどうしても自信が持てなかったり、恐怖心から一歩踏み出すことができなかったりする人もいらっしゃると思いますし、そういう現実に直面している方々が、たとえば『Feelings』を聴いたことで、少しでも心を開いて力を抜くことにつながったらうれしいです。

"頑張ろう""頑張らなきゃ"とプラスに考えて前に突き進むことももちろん大切なことではあるんですけれど、時には力を抜いて自分と向き合ったり、頑張りすぎないことも大切。泣きたいときは思いっきり泣けばいいし、遊びたいときは、思いっきり遊べばいい。たとえONとOFFの線引きをしなくて大丈夫な人でも、たまには立ち止まることも休むことも必要だと思う。

でも、実際にいざそうするとなると少し勇気が必要で、友達からの言葉なのか、何かキッカケがないとなかなかできないことでもあると思うんです。そんな"キッカケ"の存在が、僕は音楽であってもいいと思った。この曲が皆さんの心に染み渡ることで、そういう"キッカケ"になれたら。

ずっと

失恋における何も考えられないほどの、壮大な悲しみを表現してみました。
ただただ悲しみにどっぷりと浸るような、悲しみの極限の世界観。いわば、スーパーネガティブな曲です。

失恋ソングって、ラストのほうで別れた相手の幸せを願ったりすることが多いんですが、この曲は吹っ切れる手前の……、まさに悲しみの真っ只中を描いています。この曲では、あえて僕の意図をなくして、ただひたすら悲しみを書き綴りました。

というのも、きちんとした意図があって制作された曲ももちろん素晴らしい曲ではありますが、意図があるとどうしても、発信する側の意図を聴いてくださる方々に届けよう、伝えよう……と押しつけになってしまう。むしろ、僕の意図がなければないほど、この曲が聴いてくださる方一人ひとりのものになるのではないか、と。

たとえば、普段の日常における会話でも、共感を得ようとすると、聞き手側は相手に返さなければいけないので、考えなければいけないですよね。でも、ただ聞いてほしい、ただ誰かに話したいというときって、大げさに言えば、別に話を聞いてくれなくても、相槌を打ってくれなくてもいいわけで。ただ、そばにいてくれるだけでいい。そういう曲があってもいいのかなと思ったんです。

誰にだってものすごく悲しいときや、あえて悲しみに浸りたいときは必ずある。そういうときに、皆さん一人ひとりの世界観のなかで、この曲を聴いていただけたら本望です。

EXILE TAKAHIROソロとして

EXILE TAKAHIROソロとして発信していくにあたり、やっぱりファンの皆さんのリアクションを見て、ファンの皆さんがEXILE TAKAHIROソロに求めてくださっていることを感じながら、常に皆さんに喜んでいただける形で、自分の色を色濃く表現していきたいと思っているんです。

ソロ第2弾としてリリースする今作も、ルーツに沿って自分の色を気持ちよく表現できた、すごくバランスのとれている1枚になったと自負しています。

EXILE TAKAHIROソロとしての確固たる"色"というものはブレることなくありつつ、いい意味で変化をつけていきながら、これからもEXILE TAKAHIROソロのさまざまな表情をお見せしていけたらと思っています。