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EXILE HIRO
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    LOVE DREAM HAPPINESS

    EXILE HIRO×EXILE AKIRA×EXILE TETSUYA

    EXPG上海校開校にともないEXILE AKIRA、EXILE TETSUYAの2名を迎え鼎談が実現。
    2003年に東京校が開校したのを皮切りに、国内に12校、海外に3校を展開し、ダンス業界の発展に大きく貢献している。今回は3名に、EXPGにまつわる思い出から上海校開校についての意気込み、今後の展望について語ってもらった。また、AKIRAとTETSUYAそれぞれが考える「LOVE」「DREAM」「HAPPINESS」についても聞いた。

    SC_photography_松原裕之
    hair&make_KUBOKI(ThreePEACE)[EXILE HIRO], MAKOTO(juice&juice)[EXILE AKIRA], 水野明美(H.M.C.)[EXILE TETSUYA]
    text_オオサワ系
    edit_亀井敬介


    ─今回は皆さんにEXPGについて伺えればと思います。そもそも誕生したきっかけは何だったのですか?
    EXILE HIRO(以下HIRO):誕生したきっかけは、もともと僕らはダンススクールでダンスを教えていたり、インストラクターをやっていたので、EXILEがある程度知名度を確立してからは、ダンスへの恩返しというテーマで、EXILEとしてテレビなどのメディアに出ながらも、若い世代の皆さんにダンスを直接教え、EXILEの想いを伝えていきたいとEXPGは始まりました。そうだよね?
    EXILE AKIRA(以下AKIRA):そうですね。当時はHIROさんも教えに行っていましたもんね(笑)。憧れのアーティストが直接教えてくれるダンススクールなんて、当時ありませんでした。当時はHIROさん、MATSUさん、ÜSAさん、MAKIDAIさんを中心にスタジオに足を運んでいただきました。皆さんから直接レッスンを受けることで、夢がより具体的になった生徒もたくさんいたと思います。
    HIRO:EXPGがなければ、今のEXILE TRIBEもなかったかもしれない。
    EXILE TETSUYA(以下TETSUYA):EXPGができたころの自分は、そこまでLDHと関わりを持っていなくて、東京で頑張っているいちダンサーでした。2001年にEXILEがデビューして、EXPGは2003年に誕生していますが、HIROさんのなかで当時、今のような広がりは予想できましたか?
    HIRO:いや、まったく想像できなかったですね。当時はEXILEとして“これから”というときで忙しかったこともあって、俺らのかわりに、毎日AKIRAにスタジオに行ってもらっていたよね。
    TETSUYA:当時AKIRAがEXPGのインストラクターに抜擢されたときは、ダンサー界が結構ザワつきましたもん(笑)。僕は当時AKIRAとはすでに知り合いになっていたので、AKIRAがインストラクターを担当することは理解できたんですけど。
    AKIRA:当時はEXILEという看板を初めて背負うことになったので、責任も感じていました。あと生徒みんなと、一緒に成長していきたいという気持ちではありました。
    HIRO:AKIRAは世代的にかなり下だったこともあって、当時からそういう立ち位置だったんですよね。何かあると「AKIRAごめん。ちょっとこれ頼むわ」みたいな。そういう意味では、AKIRAは相当鍛えられたと思います(笑)。
    AKIRA:本当に。いろいろと勉強をさせていただきました(笑)。
    ─TETSUYAさんはEXPGには、いつごろから関わっていったのですか?
    TETSUYA:AKIRAとRAG POUND というグループを作った経緯もあったので、深夜練の場所としてEXPGを使わせてもらっていましたが、2006年くらいに、いろいろなことが重なり、EXILEみたいになりたいという夢を諦めかけた瞬間があったんです。でもそのときにあと一回だけ踏んばろうと思い、当時EXPGの責任者をしていた方に、「お金はいらないので、一度僕を雇ってください。何でもします」とお願いをしました。それから、週5の2レッスンを毎日やらせてもらうようになり、それがきっかけで、EXPGやLDHと繋がり、AKIRAとやっていたRAG POUNDもどんどん盛り上がっていったんです。ちょうどそのころ『EX SHOW』(EXPGで開催される発表会)があって、僕は生徒の引率や振り付けなどをして『EX SHOW』を完成させつつ、なおかつゲストショーでRAG POUNDで踊ったりしていました。もう3日、4日寝ずにやるぐらい本当に大変なときで。終わって「やっと寝られる!」と思ったその夜に、HIROさんに焼き鳥屋さんに誘っていただいて。
    HIRO:え、焼き鳥屋さんだっけ!?(笑)。
    TETSUYA:はい。よかったらAKIRAも一緒にということで同席してもらい、そこでHIROさんから「J Soul Brothersのパフォーマーにどう?」と誘っていただきました。
    HIRO:じゃあ、EXPGのときから繋がりがあったんだ。
    TETSUYA:そうなんです。だから僕、EXPGに本当に救われていて。EXPGがあのときなかったら、僕は頑張る機会もなかったんです。そういう意味では、僕はEXPGに大きな恩があります。
    ─今、EXPGがすごい広がりを見せているそうですが、具体的にどんな展開になっているか教えてください。
    TETSUYA:EXPGは現在、国内に12校、台北に1校あるのですが、このたび上海にも開校することができました。ほかにもETCダンススクールというものも、EXPGファミリーとして参画していますし、さらにはEXPG高等学院もあります。さらにオンラインなども含めると、総勢1万1千人の生徒さんがいるということになります。とてつもないダンススクールと言いますか、エンタテインメントスクールになっています。
    HIRO:EXPGは今、EXILE TRIBEの仕組みを作るうえで欠かせないものになっています。生徒の皆さんにライヴやMVに出てもらったりするのはもちろん、特待生からオーディションでEXILE TRIBEメンバーになったりと……、LDHとEXPGは切っても切れない関係になっていますよね。今はさらにステージが上がって、EXPG高等学院ができたり、海外進出をしたりしています。始まったころから考えると、すべてのものがプラスに積み重なって、今のEXPGの仕組みができていると思います。ダンスだけでなく、さまざまな事業があるので、今後の可能性の広がりが本当に楽しみです。
    ─先ほど少し出ましたが、EXPG上海校についてもう少しお聞かせください。
    AKIRA:EXPG上海校は日本のEXPGと同様、総合エンタテインメントを育成します。異なる文化を尊重しつつ、独自のコミュニティの場として広がればいいなと思っています。現在、TETSUYAにアドバイスをもらいつつ、ほかのEXPG上海のスタッフを交えてカリキュラムを作成しています。ダンスや歌、演技の練習はもちろんですが、上海校ならではの特性を活かしたものができればいいなと思っています。
    HIRO:あとAKIRAはEXPG台北校にも頻繁に行ってもらっているのですが、AKIRAのおかげで台北校の子たちも国境を越えてすごくいい形で交流できているので、そういった関係づくりを上海校でも期待しています。背伸びをせず、地に足をつけて、向こうの文化を尊重しながら、さまざまな形で交流できたらなと思います。
    ─TETSUYAさん、AKIRAさんにうかがいますが、EXPG上海校に期待することはどんなことですか?
    TETSUYA:やはりアジア進出や世界進出というのがEXPG、そしてLDH全体の夢でもあるので、最終的にはそこを目指したいです。そのためにまずは、上海のキッズやエンタテインメントに夢を持つ若い人たちと関わりを持って、ダンスや音楽を通じて、カルチャーをミックスさせていくというか、新しい何かを生み出していけたらいいなと思っています。中国という国で、EXPGを出すことはほかではできないことですし、これによって日本のダンサーはもちろん、僕らのようなアーティストにチャンスが広がるかもしれないので、そこに期待して頑張っていきたいです。
    AKIRA:あとEXPGの素晴らしいところを挙げるなら、いろいろな繋がりがあることです。今現在はアーティストだけでなく、僕たちのライヴを一緒に作り上げている制作スタッフさんのなかにも、EXPG出身の人がいるんです。出役だけでなく、クリエイティブスタッフとしての道があることも、EXPGならではの繋がりであり、魅力なのかなと思います。EXPG上海校でも、ダンスの経験が積めるだけでなく、たくさんの出会いが見つかることと思います。上海校でも、自分の夢を見つけてもらえるような環境づくりをしていきたいと思っています。
    HIRO:現地の人たちと地道に文化交流をして、EXPG上海校を発信基地として、さまざまなことに挑戦できたらいいなと思います。まだ現地へ行けていないので、早く行きたいです。
    ─ちなみにEXPGの教育とは、どういったものになるのですか?
    TETSUYA:EXPG高等学院のカリキュラムをEXILEメソッドとし、誰が見てもわかるカリキュラムを作りました。教育とは、スキルと人間性、あと知識だと思うので、そこのスキルの部分、例えばEXPGの生徒の人間性はどういう部分が長けているのかなど、そういう部分を長所として盛り込んだ高等学院らしいカリキュラムを作ろうと奮闘しています。EXPG高等学院でしっかり体系作りができてきたので、それをパワーアップさせたものをEXPGに落とし込んでいきたいです。教育は、時代とともにフィットさせたり、変化や進化を繰り返すので、その時代や場所によって内容が違うということを、今制作を進めているなかですごく感じています。
    ─では最後に、AKIRAさんとTETSUYAさんにとって、「LOVE」、「DREAM」、「HAPPINESS」とは何ですか?
    TETSUYA:また壮大な質問ですね(笑)。
    HIRO:毎回ゲストの方に必ず聞いているんだけど、その人によって感じ方が十人十色あって、俺も勉強になるんですよね。難しいからこそ、一言でパッと答えても、語り尽くしてもらってもいいし。ふたりならどう答えるのかなと(笑)。
    AKIRA:難しいですね…(笑)。僕にとって「LOVE」は、これがないとすべて成立しないものですかね。家庭や仕事も好きなことも、愛を持って接しないと何も生まれないと思うので。「DREAM」は、誰しもが持てるもの。人それぞれ状況や環境、生い立ちは異なりますが、どんな人でも夢は持てると思いますし、僕自身、どんな困難ななかでも夢を持つことを大切にしてきたひとりなのでそう思います。「HAPPINESS」は、永遠に追求するものです。幸せって、価値観や定義は人それぞれ違うと思いますし、また状況や環境、年齢によっても変わるものかなと思うので、死ぬまで考えるものかなと思います。
    HIRO:なるほど(笑)。今聞いてみて、AKIRAは「LO
    VE」と「DREAM」と「HAPPINESS」が日常的に備わっているというか染み付いているから、そういう答えになるのかなと思いました。すごく納得ができました。
    TETSUYA:僕の場合、「LOVE」「DREAM」「HA
    PPINESS」を探すためにEXILEの活動をしているなと思っています。ここ最近、EXILE20周年を迎えて、これからグループにとって必要なことがなんとなくわかって、そのときに人やもの、あらゆることに対して愛(LOVE)の深さが必要なんだということを実感しました。それと同時に、夢(DREAM)の持ち方が大事だということにも気付きました。夢を信じて、例えば今日よりも明日の自分が少しでも階段を上れるように、そういう夢の持ち方をしていないと成長できないということです。また生きていると心がブレる瞬間があるので、最後は幸せ(HAPPINESS)の価値観をしっかりと持てる何かがないとダメということですね。その確固たる幸せの価値観を常においておけば、どんなにブレても戻ってこられますから。「LOVE」「DREAM」を持ちながら「HAPPINESS」の価値観に戻れば、確実に自分は成長していけると信じています。これからも自分なりの「LOVE」「DREAM」「HAPPINESS」を探し続けたいなと思っています。
    HIRO:TETSUYAらしい(笑)。すごくよくわかる。そこに向かっていく自分が好きであり、課題を自分に与えて追求し、哲学的な部分もありつつ、すごく具体的な部分もあって。TETSUYA自身は感情を爆発させるタイプではないので、淡々と積み上げていく「LOVE」「DREAM」「HA
    PPINESS」の人なんだなって。素晴らしい。
    TETSUYA:性格が出ますね。
    HIRO:「LOVE」「DREAM」「HAPPINESS」を考えることって、若いころはちょっと照れくさいけど、こういう事を考えること自体、今は当然のことだと思っています。自画自賛じゃないですが、今のふたりの話を聞くと、改めて「LOVE」「DREAM」「HAPPINESS」のテーマっていいなと思いますよね。AKIRAもTETSUYAも40代。社会人としても、EXILE TRIBEとしても脂がのりきっている時期にきているので、すごく期待しています。自分の経験上、50代になってみて挑戦する心は持ち続けているけど、その目標を達成させるまでのスパンが短くなって、若い頃なら「5年後、10年後にはこうしたい」だったものが、「あと2年でこうなろう」とか、自然に、より具体的に考えるようになってくるんですよね。あっちもやりたい、こっちもいいなって葛藤しながら未来を切り開いていく時期は終わって、今までの自分の人生の経験値を持って、短期間でひとつの目標により集中して向かう。そういった意味では、40代になったふたりも年々そうなっていくと思いますし、ふたりには才能があるので、未来が本当に楽しみですね。今日は話が聞けて本当によかったです。