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Q.HiGH&LOWシリーズで、初めて早乙女太一さんの演技や殺陣を観ました。動きがキレイでとても感動したのですが、改めて早乙女太一さんについて教えてください。
A. 早乙女太一は、伝統ある“女形”と呼ばれる芸を受け継いで、大衆演劇「劇団 朱雀」の二代目として4歳で舞台を踏み、その後も全国を回って役者としての経験を重ねる中で、2003年に北野武監督の目にとまり、映画『座頭市』でスクリーンデビューを果たしました。

2008年に、新歌舞伎座史上最年少記録となる16歳で初座長を務めて以降、各地の大劇場で座長公演を続けていましたが、2015年よりLDHに所属し、舞台はもちろん、映画やドラマといった映像作品にも多く出演し、活躍の幅を広げています。

歴史ある芸を継承するべく、幼少期から常に技を磨き続け、“女形”を自分のものとしてきましたが、早乙女のもう一つの魅力である殺陣に関しては、17歳で出演した劇団☆新感線の舞台をきっかけに本格的に追求しはじめ、自己鍛錬のもと習得したものとなります。

早乙女は、「自分が磨き上げた独自の芸術を自分一人で終わらせることなく、未来へ受け継がれる芸術として歴史を作っていきたい」という想いから、日本人にしかできないこと、そして自身にしかできないことを確立させ、それを世界へと伝えていくべく、様々なジャンルへの挑戦を続けています。

最近では、現在公開中の映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』で、「九龍グループ」の総裁・九世龍心の息子・劉龍人として出演し、細やかな表現を見せています。

また、自身が深い影響を受けた劇団でもあり、常に新しいエンタテインメント色の強い舞台を展開している劇団である、劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』に出演し、“花”“鳥”“風”“月”の4シーズン中“鳥”と“月”の2シーズンで異なる役を演じ分けるなど、俳優としての振り幅の大きさも感じさせています。

“Season鳥”はすでに終演していますが、11月23日から“Season月”が開演し、映像とはまた一味違う、舞台ならではの演技や磨き上げた殺陣を披露していますので、ぜひ劇場にてご覧いただければと思います。

今後も、今までの経験を活かし、日本芸能の原点でもある舞台を中心に、伝統を守りつつ進化させながら、早乙女太一にしかできない表現を届けるべく活動していきますので、引き続きご注目いただければと思います。