STORY

第七話(2/25 O.A)

篠川栞子(剛力彩芽さん)は太宰治の『晩年』を抱えたまま、病院の屋上で笠井菊哉(田中圭さん)と対峙していた。駆けつけた五浦大輔(AKIRA)はふたりの間に割って入ろうとするが、笠井の手には鋭いハサミが握られていて身動きがとれない。笠井は、本は傷つけないが人間には容赦しないから『晩年』を渡せと迫る。

半年前、文学館で『晩年』と対面して以来、再会できる日を夢見てきた、と言う笠井は、『晩年』を手に入れるためならどんな犠牲を払っても構わない、と鬼気迫る表情で栞子に詰め寄る。大輔が為す術もなくうろたえていると、栞子が言った。自分は笠井とは違う、自分には古い本よりも大事なことがある、と。そして、ライターを取り出すと、この本がすべての元凶だと言って、火を点けようとする。

後日、「ビブリア古書堂」に買い取り希望の須崎(井浦新さん)がやってくる。大輔が買い取り表を差し出すと、髪が短くて物静かな女性店員はいないか、と尋ねた。そこへ、栞子が戻ってくる。上から下まで栞子を見る須崎に、自分が店主だ、と栞子は言う。須崎は、足塚不二雄の『UTOPIA 最後の世界大戦』はいくらで買い取るか、と聞いた。その言葉に表情を変えた栞子に、鶴書房版の初版でしかも美本だと言う須崎。栞子は、実物を見た上だが、100万円単位になるのでは、と返す。すると、須崎は満足そうな表情を浮かべ、車を移動してくると言って外へ出て行く。しかしその後、何時間経っても須崎は戻ってこなかった。

その後、栞子と大輔は買い取り表の住所を頼りに須崎を訪ねた。ふたりを部屋に入れた須崎は、膨大な古書漫画のコレクションを見せるとともに、栞子の母・智恵子(安田成美さん)と自分の接点を語りはじめ…。


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