STORY

第四話(2/4 O.A)

篠川栞子(剛力彩芽さん)は、客の自宅に出張して本を買い取る「宅買い」に五浦大輔(AKIRA)を連れて行く。
訪ねた先は「玉岡」という邸宅で、依頼者の玉岡聡子(森口瑤子さん)は、3ヵ月前に他界した父親の蔵書を処分して欲しいという。

蔵書は主に純文学や詩集で、なかには中原中也の『在りし日の歌』の初版本など貴重なものもあり、栞子は密かに心躍らす。
聡子はそんな栞子に、買い取りとともに、昨日この書斎から盗まれた宮沢賢治の『春と修羅』の初版本を取り戻して欲しいと依頼。父親は『春と修羅』の初版本を二冊持っていたが、状態の良くない方が盗まれたのだという。
聡子がその消失に気づいたのは、昨夜、遺産のことでクレームを付けに来た兄・一郎と姉・小百合が帰宅した直後だった。ふたりの来訪の直前まで書斎にいて存在を確認していた聡子は、帰宅したふたりに電話で問い詰めたが、どちらも犯行を否定しているという。
それを聞いた栞子は、ふたりの服装について尋ねる。

栞子と大輔が「ビブリア古書堂」に戻ると、そこに疲れ切った志田肇(高橋克実さん)がいた。
志田は先日、酔った勢いで仕入れた古書すべてを1000円で売ってしまう、という失態を演じていたのだ。

翌日、栞子と大輔は一郎に事情を聞きに行き、その後、小百合とは甘味処で待ち合わせをした。しかしやって来たのは、息子・昴(今井悠貴さん)だった。小百合に頼まれて来たという昴は、栞子と大輔を自宅へと連れて行き…。