6/6 Turn It Around
マンハッタンから電車とバスを乗り継ぎ1時間半。
全員が初めて訪れるQUEENSのその場所には、生徒数1200人を越える中学校がある。KENYAと同級生の8年生が400人。そんな彼らの卒業イベントに招待して頂き、未開拓の地に乗り込んだ。
バスで走る道から見える景色には、うるさいクラクションも、急ぎ足で駆け抜ける人達も居ない。一軒家が連なる街並みを眺めながら束の間のリラックス。
しかし学校に到着するや否や、「え、誰??」という視線が痛く突き刺さる。見知らぬアジア人男子グループに向けられる無言の圧力が、さっきの落ち着いた空気を一瞬で緊張に変えた。
広い講堂にダンストラックが流れても「なに?」という変わらない空気感。
なんだかやばそうな雰囲気。
でもここまで来ると、AWAYな状況に慣れてきている自分達がいることに気付く。誰も足を止めてくれなかったストリートパフォーマンスや、高すぎる実力の差に泣いたオーディション、この2年間NYで立ってきた色んなステージ、全ての経験から、こんな空気をどう変えていくかのノウハウは身に付けてきていた。
「自分を信じることを、自信と呼ぶ」
誰かに聞いたそんな言葉を胸に、堂々とパフォーマンスを見せた先には、大きな歓声が待っていた。
パフォーマンスが終わると、みんなが「めっちゃかっこいいね!」「インスタのアカウント教えて!」「名前は???」と駆け寄ってきてくれた!
きっとこれからも様々な壁や逆境が立ちはだかるだろうけど、成し得た「ピンチをチャンスに変える方法」で、もっとたくさんの人達と繋がっていける予感がする。いや、予感しかしない!
5/30 Smile
マンハッタンの隣の州、ニュージャージーで毎年開催されているチャリティイベント「Smile」
こちらの売上は全額、日本の震災復興支援や、世界のNPO団体に寄付される。
「自分達のパフォーマンスを通して、人々に元気を与えたい!」
ずっと言い続けている自分達の夢が、少しでも世界に届くように、
今日も精一杯パフォーマンスすると皆で誓って、マンハッタンを後にした。
昨年に続いての出演となる今回、自分達のことを既に知って下さっている方が多いとなると、また何か面白いことを考えたくなる。
今までやったことがないことも、不安より興奮が勝るから面白い。
初めて披露したメドレーでは、あちこちから歓声を頂くことが出来た!
ダンス&ボーカルパッケージや、DJ、動画編集、ギター、ピアノ、ジャンベにMPC。
思えば色んなことに取り組んできて、あの頃は不安要素いっぱいだったチャレンジが、最近はパッケージの中心になりつつある。
そんな強みをもっと増やして、毎回来る人をいい意味でサプライズ出来るようになりたい。
満員御礼の会場に、たくさんのSmileが見えた。
つられて一緒に笑顔になる。
こんなGIVE and TAKE、世界に届け。
5/23 Dreaming in NYC
学校、レッスン、リハーサル、パフォーマンス、ホームステイ、、、
本当に充実しているNY生活。
ただただ、毎日をこなすのではなく、
前を見て、未来の為に今何が出来るのか?を考えながら過ごすようにしている。
小さな頃に見つけた夢を追ってNYに来た。
改めて口にすると、本当にあの頃から根本は何も変わらないなと思う。
英語、地下鉄、多人種、セッション、ベンダー、摩天楼、、、、
生半可な気持ちで来た訳じゃないけれど、
時に立ちはだかる壁が大きすぎるような気がしたし、
足りない実力に泣かされた日もあった。
でもひとつひとつ乗り越えていく度に強くなる。
その度に絶対夢を叶えると誓う。
不安なんか人混みに消える。
荒波に乗ってたどり着く先は、また明日から未来へと繋げていく軌跡。
5/16 Next Challenge
新たなステージに向けての挑戦が始まった。
少しずつNYでもパフォーマンスを楽しみにしてくださっている人が増え、
イベントに呼んで頂ける回数も増えてきている。
その場所その場所で、
たとえ、同じ曲をパフォーマンスするとしても、初めて自分達のことを知る人達は必ずいる。
何も変わらない、同じ、なんてことは無いのだ。
だからこそ、
毎回もっと面白いものが出来ないか?
どの曲で盛り上がるか?
MCでは何を話そうか?
あーだこーだと意見を出し合いながら、毎回リハーサルを行っている。
いちばんの楽しみは、みんなに自分達のベストを届けて一緒に共有すること。
でも毎回リサーチをしながら、セットリストを考えていく時間からすでに興奮して楽しみが止まらなくなる!
Think Global, Act Local.
今はまだ夢の途中。
いつの日か色んな国の人と一緒に、楽しい時間を過ごすまで。
5/9 JSB BASIC
受け継がれる名前のベースに、変わらないスタイルがある。
BOBBYさん。
日本のHIPHOPダンスシーンにおいて知らない者はいないほどの存在。
ダンサーとして90年代初期から活躍し、ニュースクールを常に牽引してきた伝説のダンサー。
そんな人のレッスンをNYで受けられるとあって、全員が興奮と緊張に包まれていた。
基本をひとつずつ丁寧にこなしていくレッスンに少し日本を思い出す。
変わっていく状況の中で変わらずにいるもの。
ぶれない精神力や、ひとつひとつに向き合う姿勢。
そして改めて、「やっぱりダンスが好きだ」と思った。
受け継がれてきた名前は、未来に繋がる強い意志。
4/25 First Impression
BOSTONにやって来た。
NYでの自主イベントがHOMEであれば、ここは完全にAWAY。
自分達のことを知らない人達がほとんどであろうこの場所で、
どこまでインパクトを与えて、仲間を増やせるか?
天気にも恵まれた日曜の昼下がりの公園。
爆音のダンストラックが流されると、一気に人が集まってきた。
ここがまず最初の勝負。
先生達のアドバイスを思い出しながら、7人で1つとして踊りきると、
曲が終わる頃には、ステージ前がオーディエンスで埋め尽くされていた。
MIKU, RIKIYA, SHOJI, MASAHIRO のダンス&ボーカルで更に盛り上がり、
続くAYUMUとKENYAのソロでは、聴かせて魅せた。
最後の曲を歌い切った後に、受け取った大きな歓声と拍手。
初遠征では、これまでやってきたことと、これからに対して、
確かな手応えを与えてくれた。
この先も、、またたくさんの人と繋がれる時間が楽しみだ。
4/18 Shout out to 300!
目の前のみんなの拍手と笑顔、ここに集まってくれた今この時間に。
心からの感謝を込めて。
初めての時は何をどうしていいのかわからず、前日ギリギリまであーでもないこーでもないと右往左往していたけれど、
今回は、Opening映像の音楽をMIKU、動画はKENYAが作り、同じ夢に向かう仲間とのコラボレーションなど、新しい挑戦も楽しみのひとつだった。
初めて借りたEXPG以外の会場に、知ってる顔や初めましての顔。
目標の300人達成に向けて繰り返したリハーサル、告知、準備、全ての時間のゴールをそこに感じた。
「終わりは始まり」
毎回成長した姿でたくさんの人と、また楽しい時間を共有できるように。
まだまだこのままでは終わらない。
4/4 2 to 3
2014.04.01.
スーツケースには入りきらない興奮と期待の裏に、日本を離れる寂しさを押し込んでニューヨーク JFK空港に降り立った。
見るもの、聞く音、訪れる場所、全てに心躍る毎日を過ごしながら、英語の勉強に奮闘し、本場のレッスンに喰らいついた。
目の前に広がる光景に信じられないほど緊張したり、実力の差を思い知らされた悔しいジャッジも、全てがニューヨークでなければ経験できなかった貴重な時間。
2016.04.01.
そんな毎日を共に過ごした仲間達と歩む3年目が始まった。
時に厳しい意見を言い合いながら成長を誓い、くだらないことで腹を抱えて笑う。
残された時間は限られている。
自分達に出来ること、必要なこと、これまで以上に吸収して、モノにしていく。
見えないゴールにただ進むのではなく、その場所は自分で作っていくということ。
この2年間で培った自信から繋げていく3年目。
「必ず夢を叶える」と皆で誓った。
3/21 Musical Bond
終わってみれば、終わりたくないと思うほど楽しいクラスで、
このまま高校生になることが少し寂しいと言ったKENYA。
中学最後となる演技発表会で、見事に与えられた役を演じきった。
この学年で唯一の日本人であるKENYAは、
今でこそ友達も増えて楽しい学校生活を送っているが、クラス開始当初は英語にも演技にも壁があってなかなか馴染むことが出来なかった。
ネイティブの友達がすぐ答えられる言葉の意味を英語でまだ知らず、
放課後ひとりで先生の指導を受けた。
長台詞には、思いのほか苦労したし、
英語独特の抑揚や、大きなリアクションの感覚を掴むまでも時間はかかった。
それでもそうやって少しずつ、一緒に台本を読み合ったり、歌の練習を重ねていくうちに、いつの間にか普段の会話が弾むようになって、週末には一緒に街へ出かけるほど仲良くなった。
少し緊張した顔で始めた本番には、
1年を通して1冊の本が紡いだ仲間たちとの絆に、
拍手喝采が送られた。
3/14 with 3 pieces
KENYAが初めてオリジナルソングをつくってみたいと言う。
そして今日は、考えたメロディーをMASAFUMIとYUTOに聞かせてみた。
既に何曲もオリジナルソングを作っている先輩達は、
KENYAが口ずさむメロディーに、さっとコードをつけていく。
一緒にリズムをとりながら、
「ここは少し長いから分けた方がいいね」とか、
「こんなメロディーにして、コードにするとこんな感じはどう?」とか、
3人のアイディアが、単調だったメロディをすらすらと曲にしていく様に、
何だかとても嬉しそうなKENYA。
一方でMASAFUMIとYUTOも、自分達では考えなかった音の使い方や、
KENYAが持つ独特のメロディ構成を、新しい発見をしたかのように楽しんでいた。
同じNew York に暮らして、例え同じものを見たとしても、捉え方は様々。
それぞれのフィルターが、新しいものをつくりあげていく。
至る所に散らばる可能性の欠片は、また別の新しい道に繋がっていく。