写真館
12/21 Lyle Style
かっこいいものをみた時、「SWAG(スワッグ)がある」と人は言う。


そのスタイルに憧れて、日本にいる時から繰り返し観た動画、
夏のLA合宿のレッスン、
今回の特別レッスン。
いつだって彼のスタイルは「SWAG」そのものだった。

有名アーティストの振付や、世界各国でレッスンを行うタイトなスケジュールの中、
今回はNYで自分達に特別指導を行ってくれたLyle Beniga。(ライルビニガ)

ハイレベルな技術に、なかなかうまく対応できない。
必死に集中して食らいついたが、自分達の未熟さを改めて知るばかりだった。

限られたレッスンの時間は、あっという間に終わりを迎えた。

冬休み中に練習してブラッシュアップしたものをもう1回みてくれると約束して、
LyleはNYを後にした。

Lyleが持つ「SWAG」
自分達の「STYLE」

誰かではなく、常にオリジナルであること。
まだまだ経験と練習と、考える時間が必要だ。

12/14 LOVE IN HARMONY
もう12月だというのに、暖かい日が続いていたニューヨーク。
この日は夕方から少し冷え込んだ空気の中、現場リハーサルが始まった。
今回のステージは野外。
だんだんと低くなる気温に、手足がかじかんで動きづらい。

立ち位置を確認する出演メンバーに、
AYUMUが「もうちょっと右、左、前」と全体を見ながら細かく修正を出す。
飛んだり跳ねたりかけ声をかけあったりして、体と喉をあたためた。

クリスマスイベントのオープニングは、ダンスパフォーマンスで飾る。
ステージぎりぎりいっぱいまで使って、遠くの人まで届くように大きく踊った。
歓声のあと、LEDで光り輝くクリスマスモニュメントを皆で見上げながら、
初めてニューヨークで過ごす今年のクリスマスを想像してみたりして、
クリスマスソングに想いをのせた。

そしてリハーサルからずっと続いていた緊張の元、全員でのボーカル&ダンスパフォーマンス初披露。
これまでパフォーマーとしてステージに立っていたMIKU, MASAHIRO, SHOJIがマイクを持つという意味では初めてのステージ。
何度リハーサルをしても、ハーモニーを確認しても、全く消えない緊張の中で迎えた本番。

笑顔でクラップをしてくれる人、一緒に口ずさんでくれる人、歓声を送ってくれる人達の存在に、いつの間にか緊張が消えていた。

楽しかった。

パフォーマンスの度に、もっとたくさんの人に出会いたいと思う。
これからもどんどん繋がりを広げていけるように、新しい作品づくりがまた楽しみになった。

12/7 2nd Year
去年は雨が降っていて、肌寒い中でツリー点灯式を眺めたことを思い出す。
今年もやってきたクリスマスシーズン。
通っている学校の地域一帯でクリスマスイベントが行われ、学校のシアターもその一部と化す。生徒達のパフォーマンスでイベントを盛り上げようという企画に、今年も同じ場所でパフォーマンス出来ることになった。

授業終わりにそのままリハーサル。

音響担当の先生との調整も問題なし。

立ち位置確認も、使い慣れたステージな分だけスムーズに進む。


後は本番を待つばかり。
普段は宿題を教え合ったり、ふざけて動画をとったりしている仲間がステージでみせるプロフェッショナルな姿。
自分達と同じように、ハードな練習も疲れる宿題もこなしながらここに居るんだと思うと、
最後の出番ではかますしかないと改めて気合いを入れた。

終演後、学校の先生から「Soooo Proud Of You Guys!!!」本当に誇りに思う!!と大きなハグをもらった。英語がわからなくて困らせたこともあったけど、2年目になって友達にも恵まれて、学校生活が本当に楽しくなってきた背景には、先生達の大きな愛情がある。

まるで家族のように、自分達の成長を見守って喜んでくれる人達の支えがあってこその今。
パフォーマンスを通しても、感謝を伝えていきたいと思う。

11/30 Our own piece
来年の3月に500人集めて単独ライブをやる!!!

高々と掲げた目標に向かって、
少しずつ見覚えのある顔が増えてきた週末のパフォーマンスで、
今回はEXPG NY で全員でライブをやるから来てね!と声を張った。

自分達のイベントの為だけに借りたEXPG NYのスタジオ。
そこには、集客方法とパフォーマンス内容の確認だけではない、
準備という何回ものシミュレーションが待っていた。

MIKUが書き出した必要事項。

どうすれば集まってくれた人に喜んでもらえるか?

楽しいと感じてもらえる場所と時間の提供に、
全員で自分がお客さんになった気分でシミュレーションを繰り返しながら、
今まで自分達が参加させてもらっていた場所を作ることがどれだけ大変なことだったか、少しわかったような気がした。

パフォーマンスには自信があるけど、スキルだけじゃない。
この空間をひとつの楽しい時間にするために、大切なことを毎日ここで学んでいる。

まだまだ準備不足を痛感しながら終えた1日。
この笑顔を増やせるように、ひとつずつ全力で進んでいこう。

Thank you very much for having us!

11/23 Follow what I feel
目を閉じてイメージしてみて。
もしも自分を色に例えるとしたら、何色か?
それを声に出さず踊りで表現してみよう。Without Music、音楽無しで。

夏のLA合宿でみっちり指導してくれたショーン・エバリストとの再会。
ピースな笑顔から放たれる言葉達には、普段のダンスレッスンであまり耳にしないものが多い。

「自分の色???」

考えたところで正解など当てられるはずもなく、
その時に感じたものをそのまま表現するしかなかった。
            

そして今度は、仲間たちに問う。

「どう感じた?」

明るい、重い、黄色、丸い、オープン、ナチュラル、広い、、、

ショーンは全員の感想を聞いて、
そんな人達を、「アーティスト」と呼ぶと聞いた。
「鏡を見てテクニックを身に付けるだけがダンスじゃない。」
「感じたままの踊りに音楽がついてくるから。」
「深く考えなくていい。」
「間違いなんてひとつも無い。」
と言った。


           
そして最後にもうひとつ。
「10年後どうなってると思う?」
「どこにいる?何を着てる?どんな髪型?何してる?」
と聞かれて、

正直、明日のテスト、週末のパフォーマンス、目の前のことに精一杯ですぐには答えが出てこなかった。

「じゃあ5年後は?7年後は?来年は?」
近い未来だったらけっこうはっきり言えそうだ。

「PROJECT what you want to be.」

描く未来をしっかりイメージして、今を成長に繋げていこう。。

            

           
11/9 The Artist
「アーティストってどういう人?」
「彼のスタイルって何?」
「自分のスタイルはなんだと思う?」

矢継ぎ早に飛んでくる質問の答えを考えているうちに、

「なんでそう思うの?」「どう感じたの?」

次の質問が飛んでくる。理由を考えている時間などなかった。
頭に浮かんだ言葉を声に出すと、「That’s really good!」 と言ったWendy先生。

「自分の素直な感情に従うこと。あなたというアーティストはどこにもいない」


入ってくるだけで、その場の空気が変わる人がいる。
立っているだけでも、違うオーラを感じる。

そんな人達を、「アーティスト」と呼ぶと聞いた。

あることが当たり前かのように毎日通うEXPG NYも、
毎回丁寧に教えてくれるインストラクターの先生も、
新しくこの街で出来た仲間も、
自分達が今ここに居るのは、
この道を切り開いてきた先輩アーティストの方々の軌跡。


憧れの存在に、改めてこの場所での未来を誓った。

11/2 Friends and Community
YUTOが毎週ひとりで通う、ハーレムにある小さな学校の一室は、
小さな子供から大人まで、年齢関係なくLITE FEET(ライトフィート)好きが集まる場所。
たまに学校帰りの生徒が覗きにきたり。

LITE FEETのオリジネーターと呼ばれる「Chrybaby Cozie(クライベイビー コージー)」がEXPG NY校でインストラクターをしていることもあり、YUTO は気が付けばすっかりLITE FEET にはまっていた。時間があれば帽子をまわし、ステップの練習をしている。

週に1度だけ訪れるその場所に、歌と同じくらい好きなダンスを見つけたYUTO。
来月のステージに向けて練習する仲間にTAROメンバーの姿は無い。
日本語を話す人もいない。
不思議と怖くないのは、迎え入れてくれる優しさと、2年目で得た自信があるから。


YUTOがひとりで飛び込んで増えた新しいコミュニティに加え、
ベースとなるEXPG NYには新しい仲間が増えていた。
去年は、なかなか話しかけにくかった学校の同級生。
朝から机を並べて勉強し、ランチを一緒に食べて、休み時間に遊んでいたら、いつの間にか放課後も一緒にレッスンを受けるようになった。
正直、宿題も多いし、まだ英語には苦労している。
でも友達は、国や言葉関係なく、楽しいことがあればいつだって仲良くなるものだと知った。
そして、それぞれに夢がある。
将来も一緒に、何か楽しいことが出来たらなと思う。



10/26 Street Performance
アメリカで「Jr.EXILE」を知っている人はどれくらい?
ニューヨークでもほんのわずかだと思う。
どうやったらもっと自分達のことを知ってもらえるのか?

ニューヨークにはストリートパフォーマーが多い。
電車の中、プラットホーム、公園、常にどこかで人だかりが出来ている。

舞台はストリート。
自分達も3チームに分かれて、別々の場所でパフォーマンスをすることにした。
人通りが多い場所や時間帯、天候のリサーチ、練習、フライヤー・ボード作り、SNSでの告知、本番当日ギリギリまで下準備が続く。

そして当日。日曜日の昼間。
予想していたよりはるかに人通りが少ない。
予定していた場所に既に先客がいる。
歩き回って確保した場所でも、今度は野次が飛んできてまた場所変更。

想定外の状況にその都度対応しながら、
やっとみつけた場所でスピーカーから音楽を流していると、自然に人が集まってきた。
入れ代わり立ち代わりだが、この輪を大きくしていきたい。
サークルを組んで、ソロもみせて、一緒に盛り上がってくれる人たちが増えてきたところで、全員のパフォーマンス。

それを繰り返した。

チームに分かれて、別々の場所で行ったパフォーマンス。
レパートリーの少なさや、曲と曲との間のMC、オーディエンスを巻き込む方法。
集客数よりも次への課題が多く見つかった1日だった。

今日つながった人達をもっと笑顔にしたい。
自分達のパフォーマンスで、そんな人達をもっと増やしたい。

来週もストリートに向かう。









10/19 Artist Development
Class
特別育成カリキュラムとして、NY校インストラクターと作品をつくりあげるクラス。

有名アーティスト バックダンサーの経験や振付、華やかなキャリアを持ちながら、
今尚ストリートダンスシーンの前線で活躍するインストラクター達が、TARO の作品にも携わってくれている。

今回は、今NYで勢いのある若手と呼ばれる面子のひとり、コリオグラファーのDr.EW (ドクター・ウー) と、日本武者修行でもおなじみ、Corey Nova(コーリー・ノバ) のタッグで、
「Can't feel my face」に挑戦した。

今回の作品のみせどころは  「全員が歌っておどること」

ダンス部門でオーディションに合格したMIKU, RIKIYA, MASAHIRO, SHOJI もマイクを持つ。

そして11人が2チームに分けられ、
どちらかのチームの作品が、次回のパフォーマンスのパッケージに選ばれるという。
均等に振り分けられたパートに、トランジション(パフォーマンス中に立つ位置が変わること)を調整しながら、それぞれ練習に励む。

ボーカルパートは、電車の中で歌詞を覚え、学校の音楽室で練習した。

トランジションの調整では、リーダーのMIKUとRIKIYAが大いに力を発揮した。
甲板の上、インターチェンジ、控室、土壇場での対応力をこの夏色んなところで身に付けた2人。
頭に浮かんだ構成を形に落とす作業が終われば、チームメンバーへの振り落とし(ダンスの振り付けを教えること)。
メンバーの対応力もあり、団結力がスムーズに事を進めた。

Dr.EWの最終チェックを終えて、それぞれの作品が完成した。
どちらが選ばれるのか。


結果はステージで発表される。




10/12 EX SHOW NYC
NYでは初開催となる EX SHOW。


11人でNYでパフォーマンスする初めての舞台。

これから戦っていくグローバルという場所に向かって、
今日どれだけ人を集められるか、
どれだけ盛り上げられるか、
始まりの場所として、このEX SHOWが持つ意味は大きい。

SNSの告知だけじゃ手応えはつかめない。
学校でフライヤーを配った。
ホストファミリーも友達を誘ってくれた。

ストリートダンスシーンで知らない者はいないくらいの面子が揃ったイントラナンバー、有名DJのプレイ、広がるサイファー。

出番を迎える頃には、会場全体が熱気に包まれていた。

自分達のパフォーマンスは、ニューヨーカーにどう映るのか、
どうすれば想いを届けられるのか、
日本武者修行で得た自信と誇りを胸に、全力で挑んだ15分。

ダンストラックでは決め技の度に歓声があがった。
ボーカルナンバーでは自分達が信じているものを音に乗せて伝えられたと思う。
大きな拍手と歓声が響いた会場、約500人の中には、フライヤーを受け取ってくれた人達の笑顔が並んでいた。


やっとスタート地点に立ったような気がした。
もっともっと自分達のことを知ってもらいたい。
その為に・・・

やるべきことは山ほどある。
壁が高すぎると感じることもある。
それでもひとつずつ。

乗り越える力を受け継いでいけるように。





10/5 EX SHOWに向けて
翌週にせまったEX SHOW NYC。


SHINとSORAが加わった11人編成での初めてのパフォーマンスに向けて、構成決めから振り落とし、全員で協力して進めていく。

加えて、インストラクターのナンバーにも参加するメンバーは、別途リハーサルが続く。
SORAYA(ソラヤ)のナンバーに、AYUMU, MIKU, RIKIYA, MASAHIRO, SORA、
SHOJIは、Hurrikane(ハリケーン) とKatalyst(カタリスト) のナンバーに。
ERIC(エリック)の作品には、SORAYAメンバーにSHINが加わった。
Chrybaby(クライベイビー)とは、YUTO, KENYA, TAIKI でなんだかおもしろいことになりそうだ。

NYに来たばかりの頃はレッスンを受けることに必死で、話すことなど不可能かと思っていたイントラと、いつからかリハーサルの詳細から衣装決め、作品の内容についても、自分達でやり取りできるようになっていた。


ストリートダンスシーンの第一線で活躍する錚々たる顔ぶれと、肩を並べてステージに立つ。
改めてこの環境に感謝しながら、出来ることは最高のパフォーマンス。


次に繋げる結果を残したい。




「Ayumu / Yak Films 撮影」
ニューヨークに戻った翌日、とある撮影に参加したAYUMU。

EXPG NY校のインストラクターでもあるSORAYA LUNDYからの誘いで、ストリートダンス界で有名なフィルムクルー"Yak Films"の映像に出演させてもらえることに。

時差ボケが直らず睡眠不足に加え、暑さも厳しかったが、初めての経験にテンションがあがるAYUMU。

出演は、SORAYA を始めとする今とても勢いのあるダンサー4名と、まだ10代の若手ダンサー2名。日本人はAYUMUひとりというシチュエーション。異なるジャンルのダンサー達が、chacha の音楽に合わせてそれぞれのダンスを披露。まだまだ日差しが厳しい夏のブルックリンで、通行人、見学人の間をぬいながら炎天下での撮影が続く。

AYUMUは30秒のソロパートをもらい、その場でフリースタイルを完成させる。
つなぎのパートはSORAYAや同世代のライトフィーター、ディレクターと相談しながら進めていく。

ダンスを通してまたたくさんの人とつながる。
そして、また新しい刺激を受ける。

撮影終了後、AYUMUは早速ダンスレッスンに向かった。


撮影の様子


Sorayaと映像チェック


出演者との集合写真