STORY

愛?友情?ま、とりあえず勇気
女子高生vs落ち武者の壮絶バトルの行方は


都立紅女子高の2年生・岡垣美香代(成海璃子さん)は、一昨年母親を亡くした。
が、父親・今朝明(岩松了さん)は外国人女性、ケイシー(クリスタル・ケイさん)とアッという間に再婚。そんな新しい家族に反抗する美香代は、歴史研究会の合宿に参加することに。

行く先は山形県御釈ヶ村。
800年前、壇の浦の戦いの後、源氏に追われた平家の侍頭・葛貫田忠経(沢村一樹さん)が、愛する建礼門院の官女・光笛(二役:成海璃子さん)とともに流れついた。
部下たちは海に沈み、後は山崎田内左衛門(竹中直人さん)ひとりが残るのみ。
しかし、この御釈ヶ村で彼らは落人狩りにあってしまい、葛貫も山崎も殺されて、光笛もどこかに連れ去られてしまった。そんな哀しい恋物語を無理やりこじつけた縁結びの伝説に花婿大募集中の顧問・勝海子先生(マイコさん)はうっとり聞き入っている。それに対し、そんな話には興味がない美香代やティーン誌の読者モデルの鏑木宙子(桐谷美玲さん)、メカ好きの改造マニアの敏酒圭(紗綾さん)、ゴス・パンク系ファッションで不良少女を気取る波来前胸恵(波瑠さん)らは、バスの中ですでに爆睡状態だ。

そんな中、落ち武者のコスプレをした村人たちに連れられて、その伝説発祥の祠に向かうと、観光キャンペーンの一貫として"祠倒し"のイベントの真っ最中。なんと蛾蟇且村長(生瀬勝久さん)は、将来の縁結びのテーマパークを建設するため、ここに"スーパー祠"を建てようとしていたのだ。
代々、祠を守ってきたという村の床屋・与藻須賀三太郎(AKIRA)が「おまえら、葛貫様のたたりに会ってもしねぇど」と体を張って阻止するが、あっけなく却下
しかも、ブルドーザーの迫る祠には手を合わす三太郎の祖母・トメコ(由紀さおりさん)の姿が
最初の一撃の寸前に美香代がトメコを救うも、祠は無残にも掘り起こされてしまう。

旅館に帰った研究会一同。
勝先生に落ち武者伝説についてレポートを命ぜられるも全員放棄。
美香代は散歩にでかけることにした。
すると、偶然、三太郎とトメコに出会い先ほどのお礼に手料理をと家に招かれる。
両親を亡くし徘徊癖のある祖母と二人暮らしの三太郎、変わりゆく家庭を受け入れられない美香代。
自分たちの寂しさを打ち明けることで2人はお互いの距離が縮まるのを感じるのだった。

そして、その夜―。
祠の跡地からとうとう葛貫が蘇った
そして、家来の山崎、海に沈んだ伊東丹波成定(石橋蓮司さん)・藤本権田影頼(斉木しげるさん)、夏彦(デビット伊東さん)らも葛貫のもとに集結する。
800年の恨みを晴らす時が来た。
村を征伐し全ての者を地獄へ突き落とせと命ずる葛貫。
しかも、殺生嫌いの夏彦が殺した村人たいをゾンビとして生き返らせると、そのゾンビ達も他の者を襲い始める。
恐怖の連鎖が村中へと広がっていく…。

そして、ついに女子高生たちも追い詰められる…が、葛貫は美香代を見て愕然とする。
なんと彼女は光笛に生き写しだったからだ。
葛貫は、今こそ夫婦として結ばれようと、逃げる美香代をあっという間にどこかへとさらってしまう。

一方、パニックとなった村から、命からがら逃げ出した宙子、圭、胸恵だったが、美香代とはぐれたことに気づき騒然となる。
しかし勇気を奮い友達を助けると決断。
勝先生、三太郎らと、改造トラクターに乗って農具を武器に果敢に戦い始める。
しかし、どんなに闘っても、絶命しない夥しい数の敵。
しかも、勝先生は皆を助けようと自ら犠牲となりゾンビになってしまった
絶望的な状況の中、死闘を続けるしかない三太郎たち。
果たして美香代を助け出す術を見つけ出せるのか…


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