第3回『信長の秘密』
天正7年(1579)秋。
江(上野樹里さん)は、織田信長(豊川悦司さん)と対面し「おのれの信じるまま、存分に生きよ」という伯父上の言葉どおりに生きようと、すっかり"信長かぶれ"となっていた。
父の仇にほれ込む妹の姿が、初(水川あさみさん)には許せずふたりは大ゲンカ。
そんなとき、信長の命で、徳川家康(北大路欣也さん)が妻と嫡男を死に追いやったことを知らされるが、江はどうしても信じられなかった。
周囲からも信長の悪評ばかりが聞こえてくる。
伯父上に会って直接本意を知りたい!
と思った江は信長に手紙を出し続け、ついに信長本人から招待状が届く。
江がひとり信長に会いにいくことを母・市(鈴木保奈美さん)が許したことに、茶々(宮沢りえさん)は驚くが、市は江が「父親の存在」を信長に求めていると感じていた。
安土で信長との再会を楽しむ江は、千宗易(石坂浩二さん)や秀吉(岸谷五朗さん)の妻・おね(大竹しのぶさん)と出会うが、家康に非道な命を下した信長の真意が全く聞き出せずにいた。
数日の滞在の後、江は信長に連れ出され、琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)へと向かう。
そこは、父・長政(時任三郎さん)が愛した島だった。
そこで、江は信長の孤独な姿と向き合う。