第2回『父の仇』


天正7年(1579)春。
北近江小谷の地を離れ、母・市(鈴木保奈美さん)と三姉妹は、伯父・織田信包(小林隆さん)の居城である伊勢上野城に身を寄せ静かに暮らしていた。

市は、長女・茶々(宮沢りえさん)や次女・初(水川あさみさん)のためにも、過去の悲しみを封印し、三女・江(上野樹里さん)には一切の過去を秘密にしてきた。

そんなある日、信長(豊川悦司さん)より届いた安土城への招待状。
天下統一に向け着々と足場を固めてきた信長は、安土に見事な天主を頂く城を完成させていた。

初めて訪れる安土の地。
徳川家康(北大路欣也さん)や柴田勝家(大地康雄さん)、明智光秀(市村正親さん)ら、そうそうたる武将たちとの対面に続き、森蘭丸(瀬戸康史さん)に先導され信長が現れる。

織田家の裏切り者として耐え忍び生きてきた市や茶々、初には、父の仇とのつらい再会であるが、何も知らない江は信長に圧倒され、その存在に魅せられていく。

そして、ついに江は過去の秘密をすべて知ることになる。
母や姉たちを悲しませ、父・長政(時任三郎さん)の命を奪った秀吉(岸谷五朗さん)や信長を江は許せず、深夜、ひとり信長のもとを訪れる。


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