第1回『湖国の姫』


織田信長(豊川悦司さん)の妹で絶世の美女・市(鈴木保奈美さん)には三姉妹の娘がいる。
長女・茶々(宮沢りえさん)、次女・初(水川あさみさん)、そして三女・江(上野樹里さん)。
しかし、江には父の記憶がない。

時はさかのぼり永禄11年(1568)初夏。
上洛をもくろむ信長の命で、市は北近江小谷の浅井家に嫁ぐ。
そんな市への恋心を露骨に語る秀吉(岸谷五朗)に、妻・おね(大竹しのぶさん)はあきれるが、愛する兄のため捨て石となる市の覚悟に心を痛めるのだった。

初めは望まぬ婚姻だったが、琵琶湖を望む美しき小谷の地で、市は不思議な魅力を放つ名将・浅井長政(時任三郎さん)と恋に落ち、やがて茶々、初が誕生する。
しかし、織田家と浅井家の幸せな関係は長くは続かなかった。
兄と夫のはざまで苦悩する市は、長政の妻として生きることを決意。
両家は全面戦争に突入する。

3年に及ぶ戦の果て、信長軍が優勢となり、市は自らに宿った新たな命と共に死を覚悟する。
しかし、幼き茶々(芦田愛菜さん)は、子を産んでほしいと涙ながらに訴える。
やがて秀吉率いる織田軍に包囲された小谷城に産声が響き渡り、湖国の姫・江が誕生する。

しかし、それは父・長政との別れの時だった。


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