INTRODUCTION
主人公・猪瀬直也(柴田恭兵さん)は、定年退職したばかりの元敏腕刑事。
在職中は現場一筋、家庭を全く顧みなかった直也ですが、定年後は再就職せず妻との平穏な時間を大切にしたいと考えていました。
しかし、実際に彼を待っていたのは、思い描いていたような日常ではありませんでした。
――30数年ほったらかしだった妻・早季子(浅田美代子さん)は、妻なりの防衛本能で夫と一定の距離感を保ち、夫ぬきの自分なりの生活を楽しんでいます。
直也にはまずそれが面白くありません。
さらに、猪瀬家には毎日のように様々な来客があります。
元同僚の現役刑事。
ヤクザの親分。
元犯罪者や裏社会に生きるあやしい男女…。
人との付き合いを大切にしてきた直也だからこそ、彼を慕って訪ねてくるのです。
そして、彼らによって様々な問題や事件が持ち込まれます。
それは、事件であることもあれば警察では解決できない奇妙なトラブルだったり…。
もはや刑事ではない直也ですが、"事件"を前にして、彼の眼は刑事時代のそれに戻ります。
時に猪瀬家のリビングが「取調室」となることも…。
「夫を殺したと自白する女の訪問」
「妻・早季子の謎の失踪」
「元刑事宅に入ってしまった空き巣」など・・・、
さまざまな騒動を通じて、直也と早季子の関係に何かが変わろうとします。
"定年後の夫婦関係"をテーマに、大人たちの心に届く良質なドラマ「刑事定年」
…彼はもう、刑事ではない