DANCE EARTH

太陽系第三惑星、地球。
暗い無限の宇宙の中でたったひとつ、青と緑に彩られた奇跡の星は、
ビートに満ちている。
海岸に打ち寄せる白い波。
吹き上げる風、木の葉のざわめき。
燃え盛る火のゆらめき。
空を舞う鳥の調べ、獣の咆哮、虫けらたちの大合唱。
これらはすべて、24時間に一周自転し、365日で太陽をひとまわりする僕らの
星が、生きている証。

その地面の上で、人々は生き、暮らし、愛し合い、時に怒り、悲しみ、
唄い、踊る。
人は皆、人生というビートを奏でている。


ビート=鼓動。
絶え間なくビートを刻む、僕らの心臓。
たくさんのビートにあふれた僕らの星。
そして人はビートに身をゆだね、足を踏みならし、頭を振り、体を揺らす。

<<前へ|次へ>>