【武井 咲】
推理オタクの新人刑事
警部 キャリア
海月千波 刑事(23)

警視庁刑事部捜査一課十八係に配属された新人刑事。
キャリアで階級は警部。
東大在学中、国家公務員?種試験に一発合格し、警察大学校も主席で卒業。
キャリアとして将来が保障さえているのだが、本人は出世にはまったく興味はなく、あくまで刑事として現場に出て捜査することを熱く希望している。
刑事としての概念も先入観もない、
それがある意味武器となり、既成概念で凝り固まった刑事たちには思いつかない発想、目をつけないような視点から事件を読み解いていく。
最も絶望的な弱点は方向音痴であることだったりする。

【TAKAHIRO】
期待のエース
巡査
設楽恭介 刑事(28)

警視庁捜査一課十八係巡査。
長崎県出身で、典型的な九州男児。
空手は黒帯、書道は八段の腕前。交通勤務から地道に努力し、所轄の刑事課で検挙率No1のエースとなり、鳴り物入りで警視庁捜査一課に配属。
しかし今彼の最大の任務はキャリアの新人女警部・千波のお守りなのだ。
中学生時代、道を外れそうになった設楽は、南心流空手師範・金城新十郎と出会い、その精神に惹かれ南心流に入門する。
現在も新十郎の家に間借りし、時には虚心館で空手を学ぶ子どもたちの指導を手伝ったりしている。

【八嶋 智人】
ノンキャリアの叩き上げ
警部
川萩 剛 係長(44)

警視庁捜査一課十八係の係長。
設楽に千波の面倒を見るように指示した人物。
決して悪い奴ではない。人一倍正義感も責任感も強く努力家。
が、頑固者で口が悪いため、部下からは少々敬遠されがちな状態。
典型的ノンキャリアの叩き上げ刑事。
小早川副総監、井上管理官にたぶらかされ、組織内権力闘争に巻き込まれている節がある。

【木下 隆行】
やり手で取り調べの鬼
警部補
双葉大輔 刑事(41)

警視庁捜査一課十八係員。
「チャンポン双葉」という異名を持つ、取り調べのプロ。
猪突猛進型。黒と睨んだ容疑者は、彼の手にかかると状況証拠しかなくても自白に追い込まれてしまう、というくらい、執着心で事件解決に取り組む情熱型刑事。
その落とし方には少々強引な部分もあり、冷や冷やさせるところも。

【濱田 マリ】
男勝りの女性刑事
警部補
森山 薫 刑事(41)

警視庁捜査一課十八係員。女性刑事。
女と言っても柔道、剣道の有段者である、射撃の腕前もいい。
きつい性格のせいか、男が近寄らないため未だ独身。
女を武器にするような女性が大嫌いで、千波の女の子らしい天然なところがうっとうしくて仕方がない。
千波に新人として掃除、お茶くみ、コピーを命じたりと容赦ない。

【徳重 聡】
設楽の兄貴分
巡査部長
大友 洋 刑事(33)

警視庁捜査一課十八係員。
見た目も性格も穏健派で人格者。
設楽が十八係の中で一番慕っている人物。
大友もまた設楽をかわいがっており、捜査現場でのノウハウや刑事としての心得を伝授している。
刑事としてはお手本のように堅実に捜査に臨み、美しいほどにスタイリッシュに犯人を検挙していくのだが、形から入るのが好きで多少ナルシストの気が…。

【野間口 徹】
体は弱いが頭脳明晰
巡査長
北里亮介 刑事(37)

警視庁捜査一課十八係員。
18係内一の頭脳派。あらゆる可能性とシュミレーションをもって捜査に臨む。犯人のプロファイリングは得意で、犯人検挙にも大活躍。
階級的には巡査だが評価を受け、巡査長を任命されている。
しかし、体力には自信がなく、やや神経質で考えすぎると頭が痛くなったりする。

【渋谷 謙人】
設楽をライバル視
巡査
関川直樹 刑事(28)

警視庁捜査一課十八係員。
大学在学中、警視庁採用試験を受け合格。
夢の捜査一課に配属され、誰よりも手柄に意欲を燃やしている。同じ20代の巡査である設楽を勝手にライバル視し、何かと張り合おうとする。

【手塚 とおる】
採証マニア
警部補
中西文彦 鑑識官

警視庁刑事部鑑識課第一現場鑑識担当。
採証(証拠物の採取)にかけては誰よりもしつこく、細かい。
化学ヲタクでもある。容疑者のDNAが必要とあらば、何日でも張りついてっ必ず手に入れる。鑑識としてのプライドが高いため、自分たちの出した鑑識結果が科学捜査研究所の鑑定結果と食い違うと猛烈に怒り出す。

【水沢 エレナ】
公務員の現実主義者
警視庁総務課職員
田淵亜利砂

若いのに安定第一の現実主義な女性。
刑事部刑事総務課の事務職員。9時〜5時勤務の公務員を目指すも、花形職場の警視庁を選んでしまったばっかりに、勤務は定時に終わるわけもなく、気付けば、人一倍の割り切りと開き直りの早さで荒くれ刑事も鼻であしらう存在になっていた。

【小籔 千豊】
体制派の太鼓持ち
警視
井上信光 管理官(47)

警視庁刑事部捜査一課管理官。十八係が受け持つ事件や捜査会議の陣頭指揮をとる人物。
警察幹部を目指し、国家公務員?種試験に挑んだが落ち、警視庁採用試験を受けノンキャリ警察官となる。
しかし、持ち前のしつこさとごますり術でノンキャリながらも順調に出世してきた。
大阪出身でいまだに関西弁が抜けない。
背がでかい割には物腰柔らかく、太鼓持ちなところがある。

【佐野 史郎】
警視総監の座を狙う
副総監
小早川安博(51)

キャリアで副総監。
警視総監の越前とは、かつてのライバルであった。
保守的な小早川は、警視機構には必要悪もある。
綺麗ごとだけではこの国を守れないという考えの持ち主。
表だっては見せないものの、とにかく越前を引退させたいと画策している。
今回、千波は十八係に送られてきたことも、越前の計画の一環として大いに警戒している。

【柄本 明】
警視庁のトップ
警視総監
越前憲正(55)

警視総監。警視庁のトップという重鎮でありながら、一見のんきそうで温和に見える。
しかし、かつて若い頃は所轄署長としても管理官としても数々の難事件を解決してきた切れ者である。
保守的で腐敗した組織の中で一線を走り、指揮を執り今の立場へ登りつめた人間である。
今回、千波を見初め、現場に送り込んだことは、組織の浄化という大きな計画の一つであるが…。

【伊吹 吾郎】
千波の父親
海月健夫

千波の父親。千波が刑事になりたいと言い出した時は驚いたが、千波の意志を尊重して反対はしなかった。
口には出さないが、本当は心配でならない。内向的な娘とどう接していいかわからず、千波が子どものころから子育ては妻の桃子にまかせっきりだった。
未だに千波に言いたいことは妻に通訳してもらっている。

【YOU】
千波の母親
海月桃子

千波の母親。かつて千波は学校でいじめを受けている事件があって以来、過干渉気味である。
今は表立って干渉はせず、千波の前ではとにかく陽気に振る舞っているが、内心は別だ。
千波が刑事になることは大反対だった。
そうしてもなりたいならキャリアになることを条件として国家公務員?種の試験を受けさせたが、まさか捜査一課に配属されるとは予想もしていなかった。

【関根 勤】
道場主
金城新十郎(64)

南心流空手道場・虚心館の道場主。
家出して東京の街中のゴロツキたちと喧嘩している中学生の設楽と出会い助けてやる。
その時、空手をくだらない喧嘩に使うなと、武道の精神を教え、それが縁で設楽は金城を師と仰ぐようになる。
東京で道場を構えていたが、身体を壊し臥せっていることが多い。

【北川 弘美】
新十郎の一人娘
金城斗志美

金城新十郎の一人娘。母親を早くに亡くし、破天荒な父親の手で育てられた割に非常に常識人。
幼い頃から家事を任されてきたので、料理の腕は抜群。
設楽に密かに想いを寄せているが、口に出さない。
刑事という過酷な職業に就いた設楽の身体を案じている。