【INTRODUCTION】


今から三十五年前、70年代後半に伝説のロックバンドが活動していた…。
その名は「ザ・スカンク・Z・R」・・・鈴川、加藤、海野田、栗沢の四人編成。
頭文字を集めて「スカンク」。

たった二年半の活動期間だったがその過激なステージと毒舌のマイクパフォーマンスで知る人ぞ知る人気バンドであった・・・が、メンバー内の意見衝突により解散。
メンバーはそれぞれバラバラに生活をしていた。

月日は流れて2011年夏…。
ギターの栗沢ナオキが自殺した。
遺体のポケットには「ザ・スカンク・Z・R」時代のスナップとギターのピック…。
メンバーのリーダー的存在だった鈴川は「ベースの加藤」「ドラムの海野田」を誘ってもう一度バンドをやろうと再結成に向けて動き出す。


『でも、ギターはどうする??』

そのうちの1人がこう言った…。
「俺の知り合いの友人を良く知ってる奴がチェッカーズの武内享と友達の兄弟なんだ。
でさ、今日、ここに武内享に来てもらえることになってるんだ♪」…と。

オジサン3人、バンド再結成に思いを馳せながら語りだす…。
でも、次第にお互いの家族の悩みも出始めて……。

享はまだか?チェッカーズはまだか??ギターはまだか???
しかも武内だと「タ」だ・・・四人揃うと「スカタン」になってしまうがそれでいいのか?

果たして、オジサンバンド再結成は出来るのか????