ATSUSHI自身による
楽曲紹介

EXILE ATSUSHI
MELROSE〜愛さない約束〜


『MELROSE〜愛さない約束〜』
すごくせつないラヴバラードになっています。映画の世界観を彷彿させるようなラヴストーリーを作りたくて、歌詞を書かせていただきました。サブタイトルに“愛さない約束”とあるんですが、何かの事情があってお互い愛さない約束をしていたのに、そんな2人が運命的に出会ってしまって、どうすることもできずに惹かれ合っていってしまう……。お互いがどんな状況・環境にあってもそれが運命であるならば、愛する気持ちは止められない。そんな、少し大人な感じのラヴストーリーを表現してみました。この曲は、夕日や朝焼けといったシチュエーションがすごく似合う曲。そういうシチュエーションで、恋愛を感じながら聴いていただくのもいいですし、皆さんがこれまでの人生で経験してきた恋愛のストーリーに照らし合わせたり、各々の世界に入り込んで、恋愛に浸って聴いていただきたいです。


『MELROSE〜愛さない約束〜』MV
この曲のビートを聴いたときに、すごくロサンゼルスの光景が浮かんできたので、このタイトルにしました。楽曲の雰囲気からも、どこか自然を感じさせるので、ロサンゼルスで撮影して本当に理想的なMVに仕上がりました。広い空と、壮大な荒野の砂漠で歌ったとき、自分を包み込む大自然のなかに身を任せて、ナチュラルな表現ができました。今作は割と自分でプロデュースさせていただいた部分も多いんです。秋っぽい情景のなかでベージュのトレンチコートを着ていたり、ギターを弾いていたり……というイメージがこの曲にあったので、それを具現化することができてすごくうれしいですね。


『Living in the moment』
この曲も、僕が曲のファンになって歌詞を書きたくなったことがキッカケです。『願い』や『Ooo Baby』『forever love』などを手掛けていただいた、僕らのライヴツアーでも、パーカッションで活躍しているArno Lucasが作ってくれました。ブラックミュージックとポップスのバランスが絶妙ですし、個人的にもすごく彼との相性がいいんですよね。男心を歌っているせつない曲で、ドラマチックではあるんですけれど、サラッと一人で夜お酒を呑みながら聴きたくなるような、静かに聴ける曲だと思います。男心のなかにある、小さなストーリーを、とつとつと歌う感じで作ってみました。


『My“SHERO”』
この曲も、まず曲のファンになったということがいちばん大きいですね。それと、尾崎豊さんの『シェリー』みたいに、架空の女性の名前を繰り返し叫ぶような曲をいつかやってみたいなと昔から思っていて、それで作家さんのアイデアで、男性のHEROに対して、女性を示すSHEに置き換えてSHEROにしてみたらどうかと。HEROから派生した造語なんですけれど、そのアイデアを活かし、今作で以前からやりたかったことを実現できてうれしいです。静かに男心を歌う『Living in the moment』とは真逆で、何度も同じ名前を叫んでいるような、どちらかというと激しい曲。歌いがい、叫びがいがあり、すごく気に入っています。こういう心の叫びのような歌を歌うヴォーカリストを目指している男の子や、ヴォーカリストの方にもぜひ聴いてみてほしい。ヴォーカリスト心をくすぐるタイプの曲だと思います。


『二人の未来』
せつないんだけれど、明るい未来を目指した曲です。今からちょうど1年前くらいにこの曲と出会って、やっぱりまず曲のファンになりました。聴いたときに、若いころの純粋で真っ直ぐな恋愛観を思い出したんですよね。学生時代などに、夢と恋の両立がうまくできなかったり、うまくできないんだけれど、でもいつか……夢をかなえたあとだったら、絶対に両立できるっていう希望を持っていた時期ってあると思う。でも、その夢をかなえずして、恋愛だけ成就して幸せになれるかというと、そういうものでもなくて……。そんな男心を表現した曲になっています。学生の方が聴いて共感していただけたらうれしいですし、学生ではない方も、こんな時期があったなぁ……と懐かしい想いに浸って聴いていただけるとうれしいですね。