■歌詞の世界観■
失恋における何も考えられないほどの、壮大な悲しみを表現してみました。
ただただ悲しみにどっぷりと浸るような、悲しみの極限の世界観。
いわば、スーパーネガティブな曲です。
失恋ソングって、ラストのほうで別れた相手の幸せを願ったりすることが多いんですが、この曲は吹っ切れる手前の……、まさに悲しみの真っ只中を描いています。
この曲では、あえて僕の意図をなくして、ただひたすら悲しみを書き綴りました。
というのも、きちんとした意図があって制作された曲ももちろん素晴らしい曲ではありますが、意図があるとどうしても、発信する側の意図を聴いてくださる方々に届けよう、伝えよう……と押しつけになってしまう。
むしろ、僕の意図がなければないほど、この曲が聴いてくださる方一人ひとりのものになるのではないか、と。
たとえば、普段の日常における会話でも、共感を得ようとすると、聞き手側は相手に返さなければいけないので、考えなければいけないですよね。
でも、ただ聞いてほしい、ただ誰かに話したいというときって、大げさに言えば、別に話を聞いてくれなくても、相槌を打ってくれなくてもいいわけで。
ただ、そばにいてくれるだけでいい。
そういう曲があってもいいのかなと思ったんです。
誰にだってものすごく悲しいときや、あえて悲しみに浸りたいときは必ずある。
そういうときに、皆さん一人ひとりの世界観のなかで、この曲を聴いていただけたら本望です。