EXILEメンバー14人による全楽曲紹介
EXILE BEST HITS
-LOVE SIDE-


Track 01_道
from AKIRA
僕やTHE SECONDメンバー、劇団EXILEが大変お世話になっている、脚本家の樫田正剛さんに歌詞を手がけていただきました。脚本家の方に歌詞を書いていただくのは初めてのことであり、それまでのEXILEのテイストとは違った歌いまわしが特徴的な1曲。第一章から、EXILEらしさ……ダンスミュージックやブラックミュージック的なものを取り入れてきた楽曲が多かったなか、歌詞が“です・ます”調になっているなど、いい意味で日本人らしく、自分たちの新しい一面を引き出していただくキッカケにもなりました。そしてこの曲は、TAKAHIROの母校でパフォーマンスさせていただいたり、東日本大震災の被災地である南三陸町志津川中学校の皆さんとともに歌ったことが、すごく思い出に残っています。卒業シーズンに、各学校で歌っていただいたりと、今もなおこの曲が歌い継がれ、成長させていただいていることを心から感謝しています。素敵な楽曲に巡り会い、EXILEとして、またひとつの新たな“道”を切り開くことができてすごくうれしいです。


Track 02_もっと強く
from KENCHI
この曲は、EXILEが10周年目に突入した記念シングルの第一弾としてリリースされました。7分を超える大作で、個人的には、EXILE史上いちばん壮大で荘厳なバラードソングなのかな、と感じています。映画『THE LAST MESSAGE 海猿』の主題歌として起用していただいたんですけれど、映画の持つコンセプトと、この曲の持つ世界観がすごく合致していたのも印象的でした。ATSUSHIくんが作詞を手がけられたんですが、すごく大きな愛が描かれていて、人間味に溢れた、優しくて心温まる歌詞。綴られている言葉一つひとつが、気持ちいいくらい心にストレートに入ってくる。だからこそ、この曲が持つ世界観もすごく伝わりやすいと思うので、ぜひこの曲の世界観にどっぷりと浸っていただきたいなと思います。さらに、カラオケでも熱唱していただきたいですね。


Track 03_あなたへ
from TETSUYA
僕のものすごく得意とする曲でして(笑)、冬に感じるぽっかりとした心の孤独感、空虚感、寂しさを温めてくれるようなラヴソングになっています。僕のこのロマンチック心に、火を点けた曲でもありますね(笑)。この曲は、たとえばベランダに出て「あ……。なんか長袖のTシャツでも寒くなってきた」「あれ?空が遠い……」というような、冬の空気を感じる時季にピッタリな曲。言葉数が少なくなってきても大丈夫なこれからの季節に、ぜひこの曲を聴いて心をポっと温めていただいて、恋をしている人もしていない人も、心のなかにいる“あなた”を想って聴いていただきたいですね。MVでは、ラストのTAKAHIROくんのアップの表情が、とにかくズルい(笑)!! もちろん僕も、突っ込みどころが満載なMVであることはわかっているんですけれど、TAKAHIROくんはあまりにもズルすぎたので、さんざん突っ込んだ思い出も多々あります(笑)。あとは、昨年の『EXILE LIVE TOUR 2011 TOWER OF WISH〜願いの塔〜』でパフォーマンスさせていただいたときに、今までにはないような形でこの曲を表現できたことが印象に残っています。またぜひ、パフォーマンスしたい1曲です!


Track 04_願い -Album ver.-
from SHOKICHI
この曲は、天皇御即位20周年記念式典の帰りの車のなかで、ATSUSHIさんが思いついた曲で、“世界中の人々が地球や人間に対して優しくあってほしい”というATSUSHIさんのメッセージが込められている、神聖なバラードソングです。個人的に、初めて聴いたときは、まさにATSUSHIさんを象徴したような曲だな、と感じました。この曲に触れたことで、自分自身のEXILEメンバーとしての在り方を改めて学ぶことができましたし、EXILEは、皆さんにとって何かの拠りどころであるべきなんだ、という想いが僕のなかに生まれました。本当にすごく勉強になりましたね。僕にとっての“今”につながっている曲でもあります。きっとこれからも、EXILEにとっても、自分自身にとっても、この曲はキーになっていく存在だと思います。本当に大好きな1曲です。


Track 05_愛すべき未来へ
from NAOKI
“Love, Dream, Happiness”の真の意味を感じた曲。心に余裕がなくて、自分のことだけしか考えられないと何も見えないし、感じられない。そうではなく、余裕を持つ大切さや、“受け入れる”という大きな愛を持つことの大切さを歌っている曲です。誰にでも大切な人っていると思うんですけれど、その人には幸せになってほしいと願うと思う。そして、人として誰かを幸せにしたいと心から思ったら、幸せにできると思う。たとえば僕が心からの笑顔でいたら、目の前にいる人も笑顔になるように、笑顔の連鎖にもつながるんだって、この曲を聴いて思いました。それと、自分たちがステージに立ってパフォーマンスさせていただいているということは、自分たちに伝えるという使命があるんだと、自覚させていただいた曲でもありますね。


Track 06_ふたつの唇
from KEIJI
EXILEのデビューシングル『Your eyes only〜曖昧な僕の輪郭〜』が、フジテレビ系月9ドラマの挿入歌だったんですが、それ以来の月9ドラマタイアップ曲となり、『東京 DOGS』の主題歌として起用させていただいた曲。EXILEバラードソングの代表的存在である『Lovers Again』や『Ti Amo』を手がけられた松尾潔さんに作詞を、そしてJin Nakamuraさんに作曲を務めていただきました。この曲のテーマはまさに、“踊れるバラード”。二人の気持ちは通じ合っているのに、決して結ばれることのない切ない愛が描かれていて、そんな切ない歌詞と、聴き心地のいいR&Bテイストのサウンド感のバランスが絶妙です。MVでは、自分たち新メンバーにとって、初めての演技調のMVでした。“EXILE POLICE”に扮装して、全員がアクションシーンにも挑戦しているので、MVもぜひ楽しんでいただけたらと思います。


Track 07_Ti Amo
from MATSU
EXILE8周年記念シングルとしてリリースしたこの曲は、EXILEの楽曲のなかでもしっとりとした大人っぽいメロディが印象的な極上のミディアムバラードソング。歌詞は、『Lovers Again』同様、松尾潔さんに手がけていただきました。歌詞に広がっている世界観は、どんなに願っても、絶対にかなうことのない恋が描かれた、すごくディープで切ない大人のラヴストーリー。EXILE第二章のリードシングルでは初めての試みで、女性目線で書かれたラヴソングになっていて、EXILEの新境地を開いた曲といっても過言ではありません。さらに感慨深いのは、この曲でEXILEとして初めてレコード大賞を受賞させていただきました。当時の感動の記憶は今でも鮮明に残っていて、メンバー全員の想い入れが強い曲になっていると思います。バラードソングだと、やっぱり冬に聴きたくなる曲が多いかもしれませんが、この曲は季節を問わず、じっくりと歌詞の世界観に浸れる曲だと思います。


Track 08_I Believe
from TAKAHIRO
EXILE第二章として6枚目のシングルで、僕が初めてリード曲を作詞させていただいた曲です。当時作詞をするにあたり、率直な想いを綴ったので、意外とプレッシャーを感じずにサラサラと書けたことを覚えています。ありがたいことに、ファンの皆さんや友人から“EXILEの好きな曲のひとつ”という、すごくうれしい言葉をいただけていたので、自信にもつながりました。MV含め、クリスマスの雰囲気が感じられ、観ても聴いても楽しくなる、ワクワクするような1曲。冬にピッタリの曲だと思うので、ぜひ冬に聴いていただきたいですね。クリスマスや冬の定番曲のひとつになってくれたらうれしいなと思います。MVではFLOWERの水野絵梨奈ちゃんが登場していて、絵梨奈ちゃんの成長も感じられると思います(笑)。


Track 09_Lovers Again
from MATSU
TAKAHIROがEXILEのヴォーカルの座を勝ち取った、『EXILE VOCAL BATTLE AUDITION〜ASIAN DREAM〜』第2次課題曲として世のなかに広まり、このオーディションをとおして本当にたくさんの方々に聴いていただく機会が多かった曲です。EXILE第二章の第二弾シングルなんですが、当時を振り返ると曲調も新しく、“新生EXILE”というものを理想的に表現できた、僕らにとってすごく意味のある曲。ありがたいことに今となっては、EXILEといえば『Lovers Again』というくらい、代表曲のひとつになっていると思います。各々で世界観を作り上げられる曲でもありますし、やっぱり冬の情景が目に浮かぶ曲だと思いますね。これからの季節、過去の恋愛を思い出しながらでもいいですし、皆さんのそのときの状況やタイミング、シチュエーションに合わせて、聴き込んでいただけたらうれしいです。


Track 10_ただ…逢いたくて
from MAKIDAI
僕個人的にも、EXILEのバラードソングのなかで本当にすごく好きな1曲。EXILEの代表的なバラードソングだと思います。第一章から大切にしてきた曲であり、『ただ…逢いたくて』という楽曲自体のファンというか、楽曲自体に強い想いがある方も多いのではないでしょうか。それぐらい、曲自体にパワーがあると感じています。そんなパワーのある大切な楽曲に、EXILEが第二章になってATSUSHIとTAKAHIROが歌い直し、MVも第二章ヴァージョンとして久保監督に手がけていただいたことで、この曲に新たな息を吹き込み、形を変えて世の中にお届けすることができました。それがすごくうれしかったですね。やっぱり、ずっと残していきたい、それこそベストアルバムにはなくてはならない存在の曲。バラードソングのなかでも、色濃く残っていくような曲だと思っています。


Track 11_運命のヒト-Orchestra Version-
from TAKAHIRO
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、EXILE VOCAL BATTLE AUDITIONを受ける前からずっと好きな曲です。オーディションのときも唄わせていただいて、アルバム『EXILE EVOLUTION』のときに、この『運命のヒト-Orchestra Version-』での再録をメンバーからプレゼントしていただき、ものすごく感動したことを覚えています。個人的にいちばん想い入れが強いと言っても過言ではない1曲。初心を思い出すことができ、これからもずっと唄い続けていきたい、僕にとっていちばん大切な曲ですね。


Track 12_優しい光
from USA
個人的に、EXILEのバラード曲のなかで5本の指に入るくらい好きな曲です。何て表現すればいいのかな。あえて例えるとするならば……、まるで優しい光のような曲ですね。ちょっと、曲のタイトルとは違うかもしれないんですけれど……。(「USAさん、表現するのに言葉を選びましたね」(TAKAHIRO))。(TAKAHIROに向かって)うん、だいぶ言葉を選んだね。MONSTERツアーのときに、ATSUSHIとTAKAHIROがステージの真ん中から出てきてピアノで歌ったときは……(「USAさん、あの……、僕も、ギター……」(TAKAHIRO))、(TAKAHIROを見ながら)あ、TAKAHIROがギターで、ATSUSHIがピアノで歌っていた姿がすごく幻想的で、次の自分の出番を忘れちゃうくらい聴き入ってしまいました。真面目に言うと、愛する人を照らす優しい光になれるように、恋愛で過去に誰かを傷つけたなら、いつか別の形でその人を優しく照らせるような存在になれるように。そんな願いが込められた曲なので、愛する人を思い浮かべながら、過去の恋愛を思い出しながら聴いていただきたいですね。


Track 13_あの空の星のように…
from ATSUSHI
この曲は、昨年の『EXILE LIVE TOUR 2011 TOWER OF WISH〜願いの塔〜』を経て制作しました。歌詞に“炎”というフレーズが出てくるんですが、まさに無限の愛が広がっていって、“炎”のようにいくら分け合ってもなくならない愛を皆さんに届けていって、笑顔を広げていけたら……そんな想いを込めています。人にはそれぞれ人生の物語があって、誰もが輝いていたい。それは誰もが同じだということを……。どんなに雲が覆っても、あの空の星のように輝いて、優しく照らしていたいし、照らされていたい。見上げた空に広がる無数の星は、きっと僕らの愛や夢や希望の数なんだということを、みんなで信じていくことができたら、悲しい出来事も減って、きっともっといい世のなかになっていくんじゃないか……そんな願いも込めています。


Track 14_Bloom
from ATSUSHI
当初は『LOVE SIDE』に収録する予定はまったくなかったんですけれど……。もともと、HIROさんの結婚への祝福の意を込め、個人的にプレゼントしようと思って作った曲。HIROさんの結婚が決まって、HIROさんと奥さまにいちばん喜んでもらえる方法は何だろう……といろいろ考えていたなかで、奥さまの気持ちをHIROさんにプレゼントすることが、HIROさんはいちばんうれしいのかもしれない……というアイデアにたどりつきました。共通の友人に、奥さまの気持ちをよく知る作詞家の方がいたので作詞をお願いして、その歌詞に僕がメロディをつけてレコーディングしました。それだけでもよかったのかもしれないけれど、入籍の日に何かできないかなぁということで、ささやかなパーティを開くことになり、そのパーティで所属のみんなで大合唱したら、みんなの祝福の気持ちが届いて、いっそう喜んでいただけるんじゃないかということになったんです。HIROさんには内緒で、急きょ皆さんにコーラスを練習していただいて、覚えていただきました。お二人ともすごく感動してくださって、サプライズは大成功でした。そういう経緯があり、個人的にもEXILEメンバー、LDH的にもすごく想い入れのある曲。スタッフの方の提案で、ファンの皆さんにもぜひ聴いていただこうということで、今回『LOVE SIDE』に収録されることになりました。