EXILE Member 楽曲解説


TETSUYA

―EXILE 史上最大の壮大なスケールのPV『ALL NIGHT LONG』が完成しました。このPVへの率直な感想をお聞かせ願えますか?

「今回はパフォーマンスがないPVで、ストーリー仕立てになっているんですけど、役者業をやっているメンバーが多いせいか、お芝居をするにあたっての一人ひとりの表情に深みが増してきたような気がします。映像を観ていて、メンバー一人ひとりのストーリーの裏設定まで、各々がしっかりと構成していたというか。それに、あの世界観がピッタリとハマったことがすごく印象的でしたね。
撮影のスケールもすごく大きくて、僕が行ったところは大自然のなか。まるでハリウッドの映画の撮影現場のような、そういう場所で撮らせていただいたんですが、今までロケであそこまで壮大な感じっていうのはなかったので、リアルな自然とパワーが映像から伝わると思います。そういう部分も楽しんでいただきたいですね」

―PV撮影時のエピソードを教えてください。

「僕は魔法使いの設定だったんですが、とにかく魔法を出すのが大変でした(笑)。大自然のおかげで、たっぷりとエネルギーをもらって、杖をかざせばみんなが吹っ飛んでくれるので(笑)。本格的なアクションシーンがあったメンバーに比べたら、個人的な労力は少なかったんですが、そのぶん“なにかを残さなければ”っていう想いで、気持ちだけはほかのメンバーと同じくらいの気持ちで臨みました。演技の面でも監督に自分のアイデアを伝えたり、リクエストをしたり……。小さいころに観ていたアニメや遊んでいたゲームをいろいろと思い返し、自分がいかに魔法使いになりきるのかと、徹底的に研究しましたね。
僕が演じた魔法使いは、魔法で敵を倒すだけではなく、妖精のオーブをしっかりと守っている、優しさ100%の魔法使いなので(笑)、その優しさを感じていただけたらうれしいです。あのPVの世界では、たとえば矢が飛んできても僕はSHOKICHIに守ってもらったように、それぞれ役割があるので自分の役割をしっかりと果たすことが大切だと思います。
魔法使いと決まったときは、客観的に見ると僕はそういうキャラなんだな、といい意味で新しい発見がありました」

―GREEさんの『聖戦ケルベロス』も14人となり、EXILEクエストが開幕となりました。
14人でゲームのキャラクターになったことへの感想を。

「僕らがキャラクターになった『聖戦ケルベロス』を楽しんでいる大人や子どもたちの姿を想い浮かべると、素直にうれしいですね。
今回の『聖戦ケルベロス』も、EXILEって、なんかある意味架空だなって思うんです。現実の世界にはもちろんいて、すごく男らしくて、先輩後輩の関係性があって、人間味溢れているんですが、ああいう非現実的な世界観がものすごく似合ったり……。『聖戦ケルベロス』はそういう非現実的な世界観と現実のEXILEの社会性がミックスされているので、ゲームなんだけれどEXILEも楽しめるという、すごく意味深いゲームになっていると思います。EXILEに単に鎧を着せただけではなく、ぜひその先の意味も感じていただけたら」

―『ALL NIGHT LONG』の楽曲をとおしてTETSUYAさんが伝えたいこととは?

「ATSUSHIくんが手がけた歌詞を読んだとき、曲とすごくマッチしているなという印象を持ちました。EXILEの楽曲って、歌詞とメロディが融合したときに化学反応が起こって、ものすごいパワーが生まれるんです。『ALL NIGHT LONG』も、もちろんそういうパワーを持っているんですが、これまでと違うのはEXILEにとってすごく新しい音や要素がたくさん取り込まれているので、そういった部分をぜひ楽しんでいただきたいです。
僕がこの曲をとおして伝えたいことは、“みんなで一緒に、魂の気がすむまで一生懸命生きてみようよ。ただそれだけでいいんじゃない?”っていう、すごくシンプルなメッセージが込められているということ。皆さんが悩んだときや元気がないとき、誰にも怒りをぶつけられないときなどに『ALL NIGHT LONG』を聴いて、元気になっていただけたら、僕らはそれだけでうれしいですね」

(月刊EXILE7月号より)