EXILE Member 楽曲解説


MATSU

―EXILE 史上最大の壮大なスケールのPV『ALL NIGHT LONG』が完成しました。このPVへの率直な感想をお聞かせ願えますか?

「今作は、GREEさんとタッグを組み“GREE×EXILE”という企画で『ALL NIGHT LONG』のPVとCMが連動している、新しい打ち出し方になっています。EXILEのメンバーがそれぞれ戦士になって、命を懸けて100万の敵と闘うというコンセプトなんですが、アクションシーンではメンバーそれぞれ本格的なアクションに挑み、ダンス以外での表現方法で各自いろいろないい味が出せていると思います。衣装は世界的に有名なZaldyさんに手がけていただき、中世の世界観なんだけれども、どこか近未来的な要素も感じさせる衣装になっています。
個人個人の色や個性がすごく表現されていて、なおかつメッセージ性もあるので、観ていて楽しいですし、観終わったあとに爽快さも感じられる作品になっていると思います」

―PV撮影時のエピソードを教えてください。

「僕の衣装は肩のところに先の尖ったスタッズがデザインされていたんですけど、殺陣シーンの撮影のときに、敵の剣や斧がガッツリと自分に向かって振りかざされてくるなかで、そこでケガではなく、自分でみずから打った拳によって、ガードされている肩のスタッズが自分の頬に刺さるという……(笑)。“どっちやねん!!”みたいなことがありました(笑)。
この『ALL NIGHT LONG』のPVも、いつもお世話になっている久保監督に手がけていただいたんですけど、監督が作り上げる世界観のなかで、普段経験できないようなことをたくさん経験させていただいているので、1つのお芝居としても勉強になることがすごく多いですね。今回はフライングに挑戦させていただいたんですが、想像していたイメージと実際とでは違う部分もあり、自分のなかで今後に向けた新たな課題も発見できました」

―GREEさんの『聖戦ケルベロス』も14人となり、EXILEクエストが開幕となりました。
14人でゲームのキャラクターになったことへの感想を。

「GREE×EXILEという企画で、PVと連動して『聖戦ケルベロス』のCMも何パターンも撮影させていただきました。“集結”というテーマのもと、メンバー一人ひとりの個性がすごく活かされたCMになっていると思います。『聖戦ケルベロス』のゲーム“EXILEクエスト”の、試練の塔という14階建ての塔の各階に僕らがキャラクターとなった階の住人がいて、どんどんクリアして仲間にしていくというコンセプトに沿ったEXILEらしいCM。『聖戦ケルベロス』の世界観とすごくマッチしているので、たくさんの方々に観ていただきたいですね。ゲームのほうも、僕らEXILE全員のカードをそろえていくという楽しさがありますし、CM、ゲーム、PVといろいろな方向から楽しめる企画になっていると思います」

―『ALL NIGHT LONG』の楽曲をとおして、MATSUさんが伝えたいこととは?

「ATSUSHIが作詞を手がけたんですが、今のこの世の中、たくさんの事件や寂しいこと、悲しいことなどがあるなかで、この曲を聴いて心からみんなで騒いで、踊りあかして一瞬でもいいからそういうことを忘れようという、すごくシンプルで前を向いたメッセージが込められた歌詞になっています。踊りって、どこの国にでもあると思いますし、そういう共通の1つのテーマをもとに、みんなで踊りあかそうっていう、EXILEだからこそ発信できるメッセージ。多くの方々に『ALL NIGHT LONG』を聴いていただいて、明日への活力になってくれたらうれしいですね。それで少しでも悲しい出来事が減ってくれたら……そういう想いが詰まった作品になっています」

(月刊EXILE7月号より)