EXILE Member 楽曲解説
AKIRA
―EXILE 史上最大の壮大なスケールのPV『ALL NIGHT LONG』が完成しました。このPVへの率直な感想をお聞かせ願えますか?
「ストーリーはEXILEのMusic Videoでいつも大変お世話になっている久保茂明監督に考えていただきました。監督や衣装のZaldyさんチーム、制作チームの方々など、本当にたくさんのスタッフの方々が、メンバー一人ひとりの個性が際立つような衣装や武器、セットやロケ場所、世界観にいたるまでを作り上げてくださいましたので、心から感謝しています。普段あまり観せられない、踊り以外での表現で個々の持つパワーやエナジーを発揮していることが、EXILEとしてはまた新たな試みですし、まるで映画のような、それぐらいの規模の作品になったと思います。
全体の世界観と、一人ひとりの世界観があるんですが、それぞれのシチュエーションでしっかりとしたキャラクターづくりを行い、メンバー全員本気で取り組んでいますので、ファンの皆さんにも、またこの作品をとおしてEXILEを新たに知っていただく方々にも、すごく楽しんでいただける内容になっていると思います」
―AKIRAさんは、乗馬シーンがすごく印象的でしたが、あれは監督のアイデアですか?
「そうですね。久保監督には『ふたつの唇』や『あなたへ』という、ダンス以外で各々の持っている個性を表現する作品をこれまでに手がけていただいていて。監督は本当にメンバー個々の表現の形や打ち出し方をすごく理解されているんです。今回は、“馬に乗っているAKIRAくんを撮りたい”と監督がおっしゃってくださり、僕もやらせていただくのであれば絶対に中途半端にはしたくなかったので、誠心誠意しっかりと作品に残したいという気持ちで挑ませていただきました。馬上で剣を振りまわす殺陣のアイデアなども取り入れていただきました」
―ぶっつけ本番での撮影と伺いましたが、とてもぶっつけ本番には見えませんでした。
「ありがとうございます。成功したから話せる話題なんですけど……(笑)。でも、GREEさんのCM撮影の練習のときに感覚をつかむことができましたし、なにより馬が本当にいい子だったので。乗馬って、感覚やテクニックはもちろんなんですけど、いちばん大切なのは馬とのコミュニケーションや意思の疎通。いくらいい表情を作っても、メンタル面が緊張していたり、少しでも怖いと思ってしまうと、馬にはその気持ちが伝わって暴れてしまうんです。作品の世界観のなかで、魂を込めて役として生き、馬に“おまえ、頼むぞ”という気持ちがしっかりと伝わって一心同体になれたからこそできたんだろうなって思いますね」
―GREEさんの『聖戦ケルベロス』も14人となり、EXILEクエストが開幕となりました。
14人でゲームのキャラクターになったことへの感想を。
「やっぱり、EXILE14人が集まったラストのシーンを撮影しているときに、改めてメンバーながらも“すごい迫力だな”と思いました。普段から各々、ライヴやパフォーマンスに向けてストイックに身体を鍛えていたり、アグレッシヴなパフォーマンスをしているぶん、ああいう男らしい鎧や武器がすごくハマりますし、それが14人集まると、スタイリッシュながらも威厳を持ち、堂々たるパワーを放っていて……。こういったテイストで、映画を撮ることができたらきっとおもしろいんだろうなって思いました」
―『ALL NIGHT LONG』の楽曲をとおしてAKIRAさんが伝えたいこととは?
「ATSUSHIくんが作詞を手がけた『ALL NIGHT LONG』の、“魂の気がすむまで”というフレーズが、僕はいちばん好きなんです。“魂の気がすむまで”というのは、“燃え尽きるまで”ということを表現していて、ものすごくパワー溢れるエネルギッシュな詞。みんなが笑顔になって、楽しく未来に向かっていくようなアップテンポさもありつつ、今までのEXILEの楽曲にはない新たな力強さと前向きさ、希望を信じる強さ、愛の深さというすべてが込められている。人間の本能の叫びや、湧き上がる底力も感じることができると思います。どんな壁にぶち当たっても、希望を強く信じて乗り越えていこうっていう、そんな僕らからのメッセージを受け取っていただけたらうれしいです」
(月刊EXILE7月号より)