重要文化財
「洛中洛外図屏風 舟木本」とは
岩佐又兵衛(1578-1650)筆。1615年前後に制作されたと推定。東京国立博物館 所蔵。滋賀県の医師・舟木氏がもとの所蔵者であったため、“舟木本"の名で知られている。
左右の屏風(右隻と左隻に分かれています)を並べると、約7mの画面幅、高さ約162.5cm。当時の、京都の市中(洛中)と郊外(洛外)の景観を高い視点から見下ろして描いたもの。
四季のうつろいの中で、京に暮らす様々な階層の人々の生活を余すことなく描き出した風俗画の傑作。
特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」では、戦国末期から江戸時代初期の京都。当時そこに暮らした貴族、僧侶、武士、庶民など、それぞれを象徴する場所として、御所、龍安寺、二条城、京の街を取り上げ、国宝や重要文化財などの優品と先進の技術を駆使した映像で再現します。国宝、重要文化財に指定されている「洛中洛外図屏風」全7件の展示のほか、龍安寺石庭の四季を超高精細画像4Kで実写し、大型スクリーンに投影。二条城からは、豪華絢爛なオリジナルの障壁画84面の出展など、これまでにない壮大なスケールで古の京都を再現展示。「京都でも見ることのできない京都」、時空を超えた旅を体感する展覧会です。