EXILE、EXILE ATSUSHIソロを
いつも温かく応援してくださるみなさんへ
みなさん、こんにちは。
このたび、3/12にEXILE ATSUSHIソロのNew Album『Music』をリリースさせていただくにあたり、SHUNちゃん(清木場俊介さん)とのコラボレーション曲を収録させていただくことになりました。
この件に関し、みなさんにご理解いただきたく、
この場をお借りして詳細をご説明する文章を作らせていただきました。
ぜひ、読んでいただけたらうれしいです。
まず、今回のコラボレーションの話が進行した経緯について、お話させていただきたいと思います。
僕にとって二年ぶりとなるソロアルバムのリリースは、ソロアルバムとしては初めての、単独のリリースとなりました(1stソロアルバムは、EXILEのアルバムとセットになってのリリースでした)。
そして、この二年間の活動の、ある意味では集大成的なアルバムとして完成させていくなかで、少しでも多くの方々に聴いていただきたいという純粋な想いがありました。
それは、スタッフも僕と同じ気持ちでいてくれました。
制作を進めていくなか、まずavexの方々から、初回盤のスペシャル特典として、第一章のころからEXILEや僕を応援してくださっているファンの皆さんのために、そして第一章のころを知らないファンのみなさんのためにも、当時の曲を歌い直すのはどうだろうか、というアイディアをいただいたのです。
僕はそれを聞いて、とても素敵なアイディアだなと純粋に感じ、その意見に賛成し、本編の『Music』のCD制作を進めるとともに、初回盤に付く“第一章のセルフカバー”の制作に入っていきました。どの曲をカバーしていこうかとたくさん迷いながらも、いろいろな意味で特に想い入れ深い曲を選曲していった結果、『Choo Choo Train』『Eternal…』『砂時計』『fallin’』の4曲を選びました。
実際に制作作業に入り、楽曲のアレンジも新しくしていこうと進めていくなかで、
『fallin’』を聴いた時に、SHUNちゃんの声で聴きたいなという、正直な感情が湧き出てきてしまいました。
たまたまその数日前に、久しぶりにSHUNちゃんとお酒を飲む機会があったのですが、その時はいろいろな話をして、第一章の歌い直しをすることを伝えました。
SHUNちゃんも、「いつかまた一緒に歌いたいね」と言ってくれて、本当に楽しい時間を過ごしました。
そんな時間のあとに聴いた『fallin’』は、どうしても僕の耳に、僕一人の声では聴こえてきませんでした。むしろ、この曲にいたっては特に強く、SHUNちゃんの声が聴こえてきたのです。
ふたりで「いつかまた一緒に歌いたいね」と語り合っていたのは、今に始まったことではなく、「時期が来たらいつかやろうね」と、ずっと話していたことでもありました。
もちろんその時期が来たら、EXILEメンバーやHIROさん、スタッフ、そして何よりも、今、僕の相方を一生懸命努めてくれているTAKAHIROに失礼のない形でないと……、と思っていました。
Album制作の話をいろいろと進めていくなかで、幾つかの偶然と奇跡が重なりました。
まず、SHUNちゃんがソロ活動を始めて10周年の、記念Best Albumが3/5にリリースされるということ。
たまたま僕のAlbumの発売日と一緒だったこと。本当に驚きました。これに関しては、レコード会社も違いますし、まったくといっていいほどの偶然でした(正確には、最終的にこちらの事情で、僕のソロアルバムは1週間後である3/12に変更することになりましたが)。
また、僕にとっても初めての、ソロでの単独アルバムであるということ。
さらに、僕らふたりのそれぞれのアルバムの発売が、HIROさんが2013年いっぱいで勇退されてからEXILE第4章が始まるまでの、ほんの4ヶ月の間であったということ。
これも、EXILEとして走り続けてきた自分にとっては、運命的な出来事の一つでした。
そしてなにより、今のEXILEが、ある意味では揺るぎないものになってきているからこそできると、そう素直に心の中で思えたことも、今回の決意を後押ししてくれました。
もちろん歳を重ねてから再結成することも、とても素敵なことではあるけれど、
今、もし第一章のころからのファンのみなさんがその光景を“今”見ることができたら、どれだけ感動してくれるのだろう……それを想像しただけで、僕の心の中は、とても抑えきれるような状態ではいられなくなりました。
すぐにスタッフとHIROさんに連絡を入れ、想いの全てを打ち明けました。
今のEXILEに対して、ファンのみなさんが困惑しないことをきちんと説明できれば、素晴らしい企画なのではないかと、みなさん賛成してくださいました。
また、EXILEのボーカルという確固たる地位を築き上げたTAKAHIROにも、失礼のないようしっかりと説明しようと思い、メールを作りました。
僕のソロとしての初の単独のAlbumに、第一章の歌い直しCDが付いていて、そこにSHUNちゃんが参加してくれること、それは、EXILEとしてではなく、EXILE ATSUSHIソロを語るうえで、彼の存在は欠かすことのできない存在であったということを、TAKAHIROは快く受け入れてくれました。
年下であるにもかかわらず彼の寛容さと、頭の良さ、器の大きさには、頭が下がります。
そしてもう一つ、思い出したことがありました。
それは、第一章の終わりが近づいた2006年に、一曲だけレコーディングしたのに、みなさんの手元に届くことなくお蔵入りになってしまった曲があったということでした。
すぐに僕は、パソコンの中や過去のCD、MDにいたるまで、必死で探しました。そしてその曲を見つけ、約8年ぶりに改めて聴いてみると……、鳥肌が立ち、涙が溢れてきました。
この曲を、当時からのファンの方々が今聴いたら、どれだけ喜んでくれることだろう……。
心からそう感じました。
これもまた、偶然の重なり合いで良い方向に作用しました。
僕ら二人が今から新曲に臨むとなると、どこか想いが強くなり過ぎたり、
今はもう、お互いの音楽のジャンルも違っています。
でもこの曲は、当時のままの感覚を持った、SHUNちゃんにも僕にも偏っていない、まさに第一章のEXILEらしい曲でした。
お蔵入りの曲があったこと自体が、本当に奇跡だと思いました。
人生を歩んでいくうえで、意味のないことなんてないんだ、と、あらためて感じさせられました。
しかし、その意味のある出来事が、8年後に訪れるとは思いもしませんでしたし、人生とはどこまでもわからないものです(笑)。
さらに今回のコラボレーションを通し、SHUNちゃんとの別れは本当に前向きな別れだったということが、ファンのみなさんにも理解していただけると感じました。証明できるとも思いました。今はもう、事務所もレコード会社も、別々である僕とSHUNちゃんですが、ビジネスを越えた美しさがこの企画にはあると、感じて止みません。
ぜひみなさんに、SHUNちゃんと僕の“奇跡の共演”の目撃者になっていただけたら、このうえない幸せだと感じています。
そして、このコラボレーションを通して、みなさんの心に温かさがあふれることを、心より願っています。
いつもファンのみなさんには、応援してくださったり、また、僕らの活動にご理解いただき、見守っていただいて、本当にありがとうございます。
これからも、心の込もった活動、夢のあるエンタティンメント、愛のある歌を、一生懸命歌っていきたいと思っています。
どうかこれからも、EXILE、EXILE ATSUSHIをよろしくお願い致します。
EXILE ATSUSHI