ATSUSHI
――シングルとしては『あなたへ』以来のラブ・ソングとなりますが、久しぶりのラブ・ソングをリリースするにいたった経緯を教えてください。
「新生EXILEを表現するにあたって、ある意味『NEW HORIZON』という決意表明のような、新しい夢に向かう僕たちの想いをEXILE第四章の最初の曲として表現しました。新メンバーも加入し、また新しいEXILEというものを発信していくうえで、メンバーそれぞれの個性や色気を表現できたらいいなと思い、スペインでも活躍されているギタリストの沖仁さんからこの曲をいただいたことがキッカケで、アイデアがひらめきました」

――EXILEにはありそうでなかった楽曲だなという印象を受けました。
「確かにそうかもしれません。でも、こういうラテン調の曲はずっとやりたかったんです。だから、実現することができてすごくうれしいですね」

――歌詞は、どのようなイメージで描かれたんですか。
「あえて言うならば『Ti Amo』のアンサーソングのようなイメージ。『Ti Amo』は、女性目線で禁断の恋を歌っていますが、そこからヒントを得て、新しいEXILEの個性や色気を表現するために、男性目線の禁断の恋を作ってみました。あのころのEXILEっぽさっていうのもいい意味で意識しながら、そこから今の新生EXILEにつなげたようなイメージで作っていきました」

――なぜ、今作は“禁断の恋”の世界観を書かれたんですか?
「沖仁さんからこの曲をいただいて、メロディを聴いた瞬間から、不思議と“禁断の恋”というイメージしか浮かばなかったんです。でも、決して実話じゃないですからね(笑)。スパニッシュギターが入るとすごく情熱的ですし、パフォーマンスも色気があってカッコよくて、この楽曲の世界観にピッタリとハマっていますよね」

――リ・スタートというような、新しい出発の印象を受けました。
「EXILE第四章は『NEW HORIZON』でスタートしましたが、今作は新生EXILEがどういう方向に向かっていくのかという大切なポイントになると思いました。アルバムの直前っていうこともありますが、ダンスナンバーやキャッチーなナンバー、盛り上がれるナンバーはEXILEにはたくさんあるので、そういうなかでも新生EXILEとしての真骨頂が表現できるような楽曲をシングルにしたいなと思っていたんです。絶妙なタイミングで、僕がイメージしていた曲と出合うことができました」

――ついに、EXILE第四章の本格始動。ファンの皆さんも、どのようなエンタテインメントが見られるのか、すごく楽しみにしていると思います。
「HIROさんがMVに出演してくださった『NEW HORIZON』は、“新生EXILEの誕生”をイメージした作品。だから僕のなかでは、『情熱の花』のほうが、新生EXILEがスタートして一発目の作品というイメージに近いかもしれません。この曲がリリースされたらきっと、新生EXILEとしての実感がたくさん湧いてくると思います。楽しみですね」

月刊EXILE 4月号 vol.84抜粋