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  • ◆from EXILE ATSUSHI

    僕らのEXILE TRIBEの仲間である、FANTASTICSの中尾翔太が、この世を去ってしまいました。
    奇しくもその日は、EXILE復活初のテレビパフォーマンスとなるミュージックステーションへ生出演する日の朝でした。

    正直、僕と翔太との関係性は、何度かFANTASTICSのメンバーみんなと食事会を開いて、楽しく話すことがあったくらいでしたが、EXILEメンバーでもある世界と大樹の苦悩している姿を見ていたので、ずっと他人事には思えませんでした。
    しかし、長い間命に関わる状況でしたので、僕にできることは、せめてもの短いLINEを送ることと、御守りになるものを送ること、そして祈りを捧げることくらいしかありませんでした。

    翔太が亡くなる2週間前くらいに、ある場所で偶然に会うことができましたが、その時の翔太はひどく痩せてしまっていて、それでも懸命に闘って生きていて、目が諦めていなく、まだまだ明日の希望を見つめているように、僕には感じられました。

    それでも彼は、ギリギリ話すこともできないくらいの状態で、お母様とスタッフに肩をかりて歩くのが精一杯の状態でした。僕は言葉を失い、少し考えて

    ”翔太また、ご飯行こうなぁ。”

    その言葉だけをかけてその場を後にしました。

    それから約2週間後に、このような悲しい結末になってしまい、ミュージックステーションの生放送終わりで、お焼香ができる状況であると聞き、その足で翔太の眠っている場所に向かいました。

    今まで亡骸を長い時間見つめることが怖かったのですが、なぜか彼の亡骸をただ呆然と立ち尽くし、見つめてあげることしかできませんでした。

    もう、がんばれという言葉も意味をなさない現実に言葉を失いました。

    生きてるって当たり前じゃないんだなと感じました。

    そして何より先輩として、何もしてあげられなかったことが悔しくて、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
    そんな気持ちで、お焼香させていただきました。

    いよいよデビューできるかもしれないという、夢と希望がいっぱいの中、夢半ばでこんなことになってしまって、悔しかっただろうし、辛かっただろうし、苦しかっただろうし…。

    今僕らにできることは、翔太のご冥福をお祈りすること。
    そしてFANTASTICSが翔太の魂を、夢の舞台へ連れて行ってあげることなのかもしれません。
    そのためにも世界、大樹をはじめ、FANTASTICSメンバーを、先輩として導いてあげられればと、今はそう思っています。

    本当に悔しい気持ちでいっぱいですが、少しずつ現実を受け止め、LDHのスタッフも含めて、全員で翔太の想いを感じながら、少しずつでも前に進んでいければという気持ちです。

    この度は、心よりお悔やみ申し上げます。